阪神ドラ4島田、第5クールMVP 金本監督「鍛えたら面白い選手になる」

[ 2018年2月23日 05:46 ]

平野打撃コーチ(手前)と笑顔で話す島田
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 阪神のドラフト4位の島田(上武大)が第5クールのMVPに選ばれた。今年の新人選手では初選出。金本監督から指名され、今後へ向けても大きな期待を寄せられた。

 「実戦で結果を出した島田。なんか(21日の本塁打は)簡単に打ったみたいなね。学生時代の打力の評価は低かったですが、これは鍛えたら面白い選手になる。片岡コーチもウズウズしていた」

 3日間の今クールで唯一の実戦だった21日の韓国・KIAとの練習試合では「1番・中堅」で出場し、4度目の対外試合で初めてのマルチ安打を記録。特に5回無死一塁から左投手の内角直球を完璧に捉えて右翼席へ打ち込んだ“プロ1号”は圧巻だった。

 前評判の高かった50メートル5秒7の俊足に加えて打撃の評価が上昇の一途でも、本人はいたって謙虚だ。「僕でいいんですか。評価していただいたことは、うれしい。ただ、レギュラーを獲るためには走攻守がそろってないといけない。まだまだ足りないところはある」。本当の勝負はこれからで、置かれた立場も分かっていた。

 「ベンチに入るためにはもう一つ、二つレベルアップしないといけない」

 危機感はある。両翼は福留と糸井の両ベテランで埋まり、外野の定位置は中堅の一つしか残っていない。競争相手は俊介、中谷、高山ら多数。レギュラー奪取どころか開幕1軍入りも厳密には未確定で、「アピールしていきたい」と5日間で3度の実戦が待つ最終クールを見据えた。(山本 浩之)

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