青木 貫禄!菅野撃ち「日本トップの投手」から復帰後初安打

[ 2018年2月22日 05:35 ]

練習試合   ヤクルト7―6巨人 ( 2018年2月21日    沖縄セルラー )

<巨・ヤ>初回1死一塁、青木が菅野から左前安打を放つ
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 ヤクルトの青木宣親外野手(36)が21日の巨人との練習試合に「3番・中堅」で出場し、メジャーから復帰後初安打を放った。

 初回、昨春のWBCで同僚だった巨人・菅野智之投手(28)から左前打。実戦初登板した巨人のエースが新球として試したシンカーを捉えた。3打席で2安打。ステップアップは順調だ。

 直球を見た。カーブも見逃した。さすがに菅野は絶妙なコースに決めてくる。2ストライク。それでも結果を出すのが青木だ。菅野が決めにきた3球目のシンカー。バットを合わせ、左前に運んだ。

 「落ちてましたね。食らいついていこうと」。11年オフにヤクルトからブルワーズへ。12年ドラフト1位で巨人入りした菅野とは過去に対戦がなかった。「日本トップの投手」と認める右腕から、復帰初安打を奪った。

 3回は吉川光の速球を捉えて左前打。まだ実戦2試合目で調整は半ばとあり「球は速かった。振り遅れてあっち(逆方向)に飛んでいる感じ」と話す。それでも、日米通算2058安打の技術と経験は確か。18日のDeNA戦から「捉えやすい形に」とバットを構える位置を変えた。使うバットも打席ごとに替えて試行錯誤。「ステップアップしている。打てたし、走塁もできた。少し疲れたね」と笑顔で口にした。

 昨春WBCでは菅野が侍ジャパンのエース、青木が精神的支柱だった。決勝ラウンドに備えた米アリゾナ州での調整中、青木が決起集会の音頭をとった。ドジャース・前田、マリナーズ・岩隈も参加。生きた情報は準決勝・米国戦に先発する菅野の糧になった。

 一緒に戦い、力を知る。青木は「間違いなく対戦機会が増えるし、球筋が見たかった。公式戦で当たるときに(打てるように)準備できるようにしたい」と先を見据えた。16年から菅野に8連勝を許しているヤクルト。背番号23が負の連鎖を断ち切る。 (細川 真里)

 ▼ヤクルト・小川監督(青木は)志願して打席に立ちたいということだった。本人なりに調整して感触が良かったのでは。

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2018年2月22日のニュース