DeNA石田 2段モーション緩和で追い風 「力伝えられる」“タメ”効果

[ 2018年2月21日 05:30 ]

練習試合   DeNA7―1韓国・ハンファ ( 2018年2月20日    宜野湾 )

<DeNA・韓国ハンファ>2回無死、石田がキム・テギュンと対戦する
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 DeNAの開幕投手候補の石田健大投手(24)が20日、韓国・ハンファとの練習試合に先発し、4回2安打無失点の快投を演じた。同じく候補の今永昇太投手(24)も2番手で4回4安打1失点。ラミレス監督は3月中旬まで競わせる方針を示した。3月30日のヤクルト戦(横浜)に向けた開幕バトルは激化しそうだ。

 自慢の直球で、最後の打者を打ち取った。マウンドを降りる石田には、確かな手応えがあった。4回を64球で2安打無失点。3月30日の開幕マウンドへ向けても、まずは大きなアピールとなった。

 「プロに入って一番というくらい、順調に来ている。ベースの上での伸びだったり、打者のいい反応を見ることができた」

 この日の直球は最速145キロを計測。昨シーズン中の最速が「146〜147キロくらいだった」という左腕にとって、順調な調整ぶりを表す数字だ。これは投球フォームを考える上で、2段モーションの規制緩和が追い風となった結果でもある。

 昨季は春季キャンプ中に指摘を受け、投球フォームを模索しながら1年を過ごし、6勝に終わった。だが、今年は右足を上げた際の“タメ”をしっかりとつくれるという。「1秒くらい変わった感じがある。球に力を伝えられている」。9勝を挙げた一昨年と同じ感覚で投げられている。

 この日は開幕を争う今永も2番手で4回1失点と好投。ラミレス監督は「両方良かった」とし、開幕投手決定は「まだ決める時ではない。3月15日から20日の間で発表できると思います」と開幕直前まで競わせる方針を示した。前回登板の12日の紅白戦でも両者とも3回2失点。今後も登板日を近くして見極めることになりそうだ。

 石田は昨年も開幕・ヤクルト戦で開幕投手を務めながら、6回3失点で敗戦投手となった。今年の開幕の相手もヤクルトだ。「(開幕は)もちろん投げたい気持ちはあるが、意識しすぎずにやっていく」。左腕に残る好感触を今後へつなげる。 (中村 文香)

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