大谷 トラウトと初競演 MVP2度の主砲も驚く圧巻パワー

[ 2018年2月21日 05:30 ]

打撃練習で大谷(右端)の打球の行方を見つめる(左から)トラウト、ヤング、アップトン、カルフーン、ヒンスキー打撃コーチ
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 エンゼルスは19日(日本時間20日)、野手組が合流し全体キャンプに入った。大谷翔平投手(23)はブルペン投球後に打撃練習を行う二刀流調整。MVP2度獲得のマイク・トラウト外野手(26)とフリー打撃で初競演し、驚嘆の声を浴びた。

 打撃ケージで大谷が自身のバットをトラウトに手渡す光景があった。「形だったり、長さだったり(を話した)」。説明を聞くトラウトは何度もうなずいた。

 同組となったフリー打撃。大谷がインパクトを残した。逆風の中、30スイングで柵越え3本。うち2本は逆方向の左中間最深部へ入った。軽めだったとはいえ27スイングで柵越えがなかったトラウトを「アンビリーバブルパワー(信じられない力)」と驚かせた。主力のカルフーン、アップトンとも同組だった大谷は「一線級で活躍している選手たちなので見習うところは凄く多い」。その後の状況を想定した打撃では大谷は30スイングで1発、トラウトは18スイングで2発だった。

 2人のバットには共通点があった。26歳にしてMVP2度、通算201本塁打のトラウトは「34インチ(約86・4センチ)のバットを振っている選手が多い中、自分は33・5インチ(約85・1センチ)で大谷も同じだった」と言った。操作性を重視しつつ、飛距離を保つ。2人の驚異的なスイングスピードがそれを実現する。

 トラウトは昨年末の自身の結婚式直前に大谷獲得の知らせを聞き「クリスマスの朝の子供のように」喜んだという。「彼は二刀流として挑戦できると思う。我々が手助けしたい」とエール。打撃の前にブルペンで20球を投げた大谷は「不慣れな部分はあるけど、思ったよりスムーズに入れている」と言った。最強コンビで世界一へ進む。 (柳原 直之)

 ▼エ軍・カルフーン(昨季19本塁打の正右翼手も大谷を絶賛)凄く良いスイングでパワーもある。二刀流の可能性があること自体、素晴らしい。アンビリーバブルプレーヤー。

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