侍J稲葉監督 “羽生魂”見習う「五輪に懸ける思い感じた」

[ 2018年2月21日 05:30 ]

メンバーを発表する侍ジャパンの稲葉監督
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 3月3、4日のオーストラリア代表との強化試合(3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム)に出場する侍ジャパンの28選手が20日、沖縄市内のホテルで発表された。稲葉篤紀監督(45)は平昌五輪の男子フィギュアで金メダルに輝いた羽生結弦(23=ANA)の涙に感動。20年東京五輪で金メダルを獲得し、全国のファンを喜ばせることを誓った。

 日本中がメダルラッシュに沸き返る。冬、夏の違いはあれど同じ五輪。会見に臨んだ稲葉監督は平昌五輪の話題に「国民の皆さんが喜んでいる。私もこの2年半しっかりといい準備をして、金メダルを獲って日本の皆さんに喜んでもらいたい」と力を込めた。

 「特に羽生選手は、涙にいろんな思いがあったんだな…と。(各選手とも)オリンピックに懸ける思いであったり、いろんな思いを込めて競技をしていると感じた」。23歳が見せた魂の演技。五輪の舞台で大きな重圧を背負うのは侍ジャパンも同じだ。3月の戦いは年齢制限がなく、東京五輪へ向けたトップチームの本格的な始動。指揮官は「金メダルへの土台づくり。若い選手を少しでも見る機会になる」と位置づけた。

 投手陣は13人のうち、半数近い6人が左腕。19歳の堀、22歳の田口、浜口、松井らを招集した。「特にアジアには左の強打者が多い。サウスポーの実力を見たい」。経験豊富な主力組と若手のバランスを重視したメンバー構成。初の代表入りは6人で、外崎、大山、松本ら複数ポジションを守れる選手も選ぶなどさまざまな可能性を試したい意向でいる。

 「今は土台づくり。みんなにいろんな発言をしてもらう」と主将は置かずに戦う。羽生に続け。稲葉監督の視線は、金メダルの一点のみに注がれている。 (鈴木 勝巳)

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2018年2月21日のニュース