大谷 初ブルペン メジャー流6分インターバル挟み36球

[ 2018年2月17日 05:30 ]

インターバル後、ブルペンで投げ込む大谷
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が15日(日本時間16日)、キャンプ2日目で初めてブルペン入りし、36球を投じた。「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるインターバルを入れた投球で、昨季ゴールドグラブ賞に輝いたマーティン・マルドナド捕手(31)も絶賛。フリー打撃では12本の柵越えを放ち、本格的な「二刀流」調整で圧倒的な存在感を見せた。

 キャンプ2日目で迎えた初ブルペン。大谷は20球でマウンドを降り、次の投手が投げ終わるのを立ちながら待った。約6分間の休憩を過ごし、再びマウンドで16球を投じた。

 「実際に試合の中で一気に50、60球を投げることはない。そういう意味では実戦向きで良い練習だなと思う」

 インターバルを取り入れた「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるメジャー流の調整法で、直球以外にカーブ、スライダー、フォークを投げ込んだ。

 大谷にとって初めての経験だが、ビリー・エプラーGMは「試合で投げることと同じようにすること」と説明。今年のオープン戦は23日(日本時間24日)から開始。例年より約1週間早く、実戦を意識する必要があった。

 投球を受けた昨季ゴールドグラブ賞の正捕手マルドナドから「ストライクを投げていたし、伸びがある球」と絶賛されたが、ブルペン後も水原一平通訳とキャッチボールを行い、メジャー球の感触を確かめた。「(日本ハム施設の)鎌ケ谷で投げていた時と感覚が違ったりとか、湿度で違ったりする」。14年に16勝を挙げたシューメーカーらに話を聞くなど、大谷は積極的に順応しようと試みた。

 フリー打撃では、35スイングで3連発を含む12発をマークした。前日の7発を上回り、バックスクリーンを越える150メートル特大弾も放った。今後は打撃投手をパスして、実戦的なシート打撃に登板する可能性もある。「必ずしも完全な状態になってから投げる必要はない。実戦の中で投げてもっと慣れていったりする」。新たな環境でも大谷の二刀流は着実に前へ進んでいる。 (柳原 直之)

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月17日のニュース