ギータ 逆方向に“今季”1号 右足の高さ抑え左投手に対応

[ 2018年2月16日 05:30 ]

シート打撃で左越え本塁打を放つ柳田
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 ソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)が15日、シート打撃で「今季1号」となる左越え本塁打をマークした。左腕の笠谷俊介投手(20)の低め直球を豪快に流し打った。2年連続30本塁打へ、目標に掲げる3年ぶりのトリプルスリー達成へ向け、今年も逆方向への長打を量産する。

 134キロの直球にバットを出した。高々と上がった打球は左翼フェンスを越え、芝生の上で弾んだ。納得の表情でベースを回った柳田は「2018年、初めて(本塁打を)打てたので、やっと始まったかなと。打てて良かった」と振り返った。

 11日のシート打撃で空振り三振を喫していた左腕・笠谷からの一発。昨季は31本塁打のうち、中堅から逆方向へ12本を叩き込んだ。その12本のうち左腕からは4本。左投手から逆方向へ長打が増えれば打率も上がり、15年以来3年ぶりに目標に掲げる3割、30本、30盗塁のトリプルスリー達成の可能性も高くなる。「まだまだ、これから」と言いながらも、仕上がりは上々だ。

 右足を上げる高さを抑え、左投手に対応したことも、本塁打量産につながる引き出しとなった。笠谷は「1、2、3でいかれました」と脱帽し、藤本打撃コーチも「あっち(左方向)に打てているのがいい。いい調整ができているんじゃないかな」と目を細めた。

 キャンプ中のフリー打撃では引っ張った打球が目立ったが、実戦形式の練習に入り、本気モードに突入した。第1打席では右腕・石川の外角直球を左越え二塁打にするなど、2打席とも逆方向への長打。「いいスイングができてコースなりにボールが飛んでいった」と理想のスイング軌道に満足そうだった。

 昨春キャンプは右肘に不安を抱えながらの調整だったが、今年は1月のグアム自主トレから、体調面は万全。「バックスピンティー」と呼ばれる、特殊な器具でボールを上からつるした状態でボールに角度をつける練習にも取り組んでいる。

 シート打撃では「景色を変えてね」と右翼の守備位置に就き、走塁面では中飛で一塁から二塁を陥れるなど、走攻守で存在感を発揮した。侍ジャパンの一員として3月にはオーストラリアとの強化試合も控える。「これから実戦が増える。もっといい感覚をつかめるようにしたい」。今季から選手会長に就任した柳田が、順調なキャンプを過ごしている。

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