ロッテ涌井 左足数センチのこだわり ロジンで癖修正

[ 2018年2月16日 07:41 ]

ブルペンでの投球練習でロッテ・涌井が踏み出した左足に白い粉が舞う
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 ブルペンで投げ込むとたびたび、ロッテ・涌井の左足から白い煙が上がった。正体はロジンバッグだ。滑り止めのために通常はプレートの脇に置いておくが、踏み出した左足の付近にあった。

 「(左足が)インステップしないためです。ここ(ロジン)を踏まないようにするには、こっち(ロジン左)に足を出すしかない。それが(踏み出しの)真っすぐの位置。その確認で置いてある」

 インステップとは右投手の場合、左足を体の右寄りへ踏み出すことを言う。コンビを組む美園博和ブルペン捕手は「インステップすれば投げ終わった時のバランスが崩れ、制球を乱すことにつながる」と語る。粉が舞うのはインステップの癖が出ている証拠。この日は石垣島キャンプ最多の105球。球数が増えるごとに白煙が上る割合も減った。

 球界屈指とも言われるコントロールやゴールデングラブ賞を4度受賞した投球後のたけたバランス。支えているのは足元のたった数センチへのこだわりだった。(福浦 健太郎)

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2018年2月16日のニュース