ソフトB本多「自分が活躍したい」増えた筋肉に誓う白紙の二塁獲り

[ 2018年2月15日 11:00 ]

<ソフトバンク春季キャンプ>補正メガネをかけティーを行う本多
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 ソフトバンクの日本一連覇へのキーマンに迫るインタビュー第3回は、復活を期す本多雄一内野手(33)。昨季はわずか62試合の出場にとどまり、不本意なシーズンに終わっただけに、オフには肉体改造に乗り出した。13年目の今季は、工藤公康監督(54)が白紙としている二塁の定位置獲りを狙う。(構成=川島 毅洋)

 ――キャンプ第3クールを終えて。

 「今年で13年目で毎年思うんですけど、キャンプは緊張感の中でスタートしますね。春は結果を残さないといけないと思う。ここまでは順調にきていると思う」

 ――今キャンプのテーマは?

 「去年を見たら分かる通り、打てないと試合に出られない。守備と走塁も大事なんですけど、打撃面で結果を残さないと二塁は守れないと思っている。いい選手ばかりなので。頭一つ抜け出すくらいの気持ちでやらないといけない」

 ――キャンプ前日のミーティングで工藤監督が二塁手は「競争してくれ」と通達した。

 「分かっていましたから。言われたときはビックリもしなかったですし、去年も一昨年も競争でしたから」

 ――昨年はどんなシーズンだった?

 「チームが優勝したのは良かった。リーグ優勝して日本一にもなれたので。個人的には全然、成績は悔しい思いをした。プロに入って過去最低だったので。取り返したい気持ち」

 ――オフはどんなトレーニングをしてきた?

 「一番練習時間を費やしてきたのがバッティングですね」

 ――成果は出ている?

 「実戦に入ってみないと分からない部分もある。いくら練習で感じが良くても、投手との間合いは自分で合わせないといけない。そのあたりの調整は今からやっていく。その中で結果が求められるので、そこは強い意識を持ってやりたい」

 ――打撃面で意識している点は?

 「上半身と下半身のバランスを取ること。トップの位置から打ちに行くときの右足のバランスを意識して取り組んでいる。早すぎても前に出されるし、下半身が合っていないとファウルになったり、捉えることができないので」

 ――肉体改造にも乗り出した。

 「特に体幹トレーニングをしっかりやった。おしり周りだったり、内転筋。足首、ふくらはぎも重点的に鍛えてきた。昨年は夏場にスタミナがなくなった。落とさないために筋肉量を上げることを自主トレでやってきた。6月から8月くらいに落ちないように」

 ――数値にも表れている。

 「体脂肪は8・6%で、骨格筋量は40キロ。今までは?38・5キロくらいだったんですけど、そこまで上がってビックリした。これを維持したい。体重も75・5キロになった。下半身が安定して動ける感じはある」

 ――350盗塁まで残り13となっている。

 「試合に出られなければ走る機会もないし、代走だけでは数が増えない。試合に出て盗塁を増やしたい」

 ――二塁手は明石、西田、川島、高田らライバルが多い。

 「人は見ていないので全然意識はしない。自分がどうあるべきかというのを考えている。人の動きを見て勉強するのは大事ですけど、自分が結果を出すことだけですね」

 ――守備で重視している点は?

 「股割りだったり下半身が安定することで上体が浮かずにスタートを切って捕るまでが安定する。守備は体が浮くとミスをする確率が高い。なるべく低い姿勢で浮かないように意識している。スタートが一番大事。後はバウンドを合わせていく技術。捕ってしまえば流れでいけるので」

 ――残りのキャンプに向けて。

 「今の状態を変えずにやっていく。結果が求められると思うので、焦りすぎずに自分がやってきたことを信じてやりたい。試合勘は実戦の中でやらないと分からない。練習で打つのとは違うので。どうやって合わせていくかを考えたい」

 ――今季はどんなシーズンにしたい?

 「とにかく活躍したい。チームが勝つことはもちろん、自分が活躍したい。自分が何を求められているか。ホームランバッターではないし、塁に出て走塁で貢献して。あとは元気を出してやっていきたい」

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