楽天・池田 “岩隈流”で制球力アップ「かなり良い感じ」

[ 2018年2月12日 10:30 ]

NEWスター候補生=楽天・池田隆英投手(23)

紅白戦に登板、2回を2安打1失点に抑えた池田
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 楽天の池田がプロ2年目を迎え、成長した姿を見せている。紅白戦で2回2安打1失点に抑え「打たれたけど、真っすぐ、変化球もまずまず。仕上げていきたい」と振り返った。佐藤投手コーチも「悪くはなかった。良い投げ方になってきている」と評価した。

 創価大時代は田中(ソフトバンク)との二枚看板で名をはせた。最速151キロを誇る本格派右腕だが、1年目の昨季はケガに悩まされた。2軍で結果を残し始めた5月に左足首を捻挫。8月末にも右足首を捻挫した。ともに首脳陣が昇格を考えた時期でチャンスを逸した。「野球ができない悔しさがあった」。2軍で4勝1敗。防御率2・72と成績を残したものの、1軍のマウンドを踏めなかった。

 巻き返しを図る2年目の今季は、楽天OBの岩隈(マリナーズ)の米国での自主トレに参加した。「それじゃダメだ」と指摘されたのが変化球。特にフォークは落とそうと意識しすぎるあまり、指に引っかけることも多かった。握りを浅くして改良。紅白戦でも4回、山下への2球目に投じ、ボールとなったが「イメージ通り」と手応えを感じている。

 今季の目標は開幕1軍。そして初勝利だ。「昨年よりはかなり、良い感じできている」と順調。佐藤投手コーチも「先発の候補の一人として期待している」と話す。課題の制球力を上げて、今季に懸ける。 (黒野 有仁)

 ◆池田 隆英(いけだ・たかひで)1994年(平6)10月1日、佐賀県生まれの23歳。小4から野球を始め、中学時代は東松ワンダーズに所属。創価高では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。創価大に進学し、4年春に初勝利。同年秋に東京新大学リーグの最多勝と最優秀防御率、ベストナインを獲得。16年ドラフト2位で楽天入団。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。

 【番記者寸評】力のある速球はもちろんだが、テンポの良い投球は野手も守りやすいリズムを生む。創価高3年時に右膝前十字じん帯断裂の重傷を負い、復帰まで約2年を要したが、へこたれないメンタルも一級品だ。

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2018年2月12日のニュース