長嶋さん 暴力トラブルの山口俊にハッパ「今年は野球を一生懸命頑張って」

[ 2018年2月12日 05:43 ]

長嶋終身名誉監督(左)は山口の右肩を叩き激励する
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 宮崎キャンプを視察した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が、昨季1勝に終わった山口俊にハッパをかけた。ブルペンでの投球を見守った後、マウンド付近で約5分間、語りかけた。右腕は直立不動で聞き入っていた。

 「去年、ああいう問題、事件が起こったし、今年は野球を一生懸命頑張ってほしい。そういうことよ」。長嶋氏は昨年7月に山口俊の暴力トラブルが発覚した翌日「巨人軍たるや、ああいうことをしちゃいかんね」とコメント。不祥事を残念がった。「いい投手。先発陣に欲しい」と力量を認めるからこそ、今年は野球で取り返してほしい。そんな願いを込めて背中を2度、右肩を1度、闘魂注入とばかりに叩いた。幸運を呼ぶとされるボディータッチ。山口俊は「頑張れよ、と言っていただいた。期待に応えたい」と感謝した。

 練習前には円陣の中心で「勝とう!勝つ、勝つ、勝〜つ!」と恒例の決めぜりふを連呼し、ナインを鼓舞した。2軍キャンプにも足を運ぶと「ハッパをかけました」と内海、亀井らベテラン勢を激励。同じ千葉県佐倉市出身の重信を直接指導するなど、10年以降最多の観衆3万8500人が集まった日曜日に精力的に動き回った。

 「今年は(選手が)非常に元気でね。もう、今年は勝つのみだから」。あふれるジャイアンツ愛。願いは一つ、4年ぶりのV奪回だ。 (鈴木 勝巳)

 ▼巨人・斎藤投手コーチ(山口俊について、長嶋氏は)ボールは良いと言っていた。ミスターイチ推しだと思います。(タッチされて)パワーをもらったでしょう。

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