「松坂世代を終わらせない」盟友・G後藤の誓い 今年こそプロ初対決を

[ 2018年2月12日 10:40 ]

DeNAのG後藤
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 DeNAの2軍キャンプ(沖縄・嘉手納)でハッスルしているベテランがいる。今季で16年目のシーズンを迎える「ゴメス」ことG後藤だ。横浜高の同級生で、中日入りした松坂の存在がモチベーションになっている。

 「あいつ、頑張っているみたいですね。昨年よりは全然良さそうだし、表情もすごく良いですもんね」

 嘉手納から南に約10キロの北谷町で実施されている中日の1軍キャンプは「松坂フィーバー」に湧いている。後藤も、新聞やテレビのスポーツニュースで盟友に関する報道をチェックしている。

 「まだまだ“松坂世代”を終わらせない。僕らの世代のトップが松坂大輔。そこを目標にしてやってきた」

 誰よりも近くでスーパースターと同じ時間を過ごした。横浜高を卒業後、法大を経て西武でも再びチームメートになった。対戦経験は高3夏のシート打撃での1打席のみ。結果は3球三振だった。あれから20年間、いつかプロの舞台で対決することを夢見てきた。お互い今年で38歳になるが、やっと夢が実現するかもしれない。

 ラミレス監督が2軍キャンプの視察に訪れた9日。午前の練習を終えると、ランチタイムにG後藤は「特打」をこなすなど、精力的にバットを振り続けた。投内連携では、若手に負けじと大きな声を出していた。「実戦は(2月)後半ですね。俺、今年はやりますよ!」。チーム内の人望も厚いベテランは、屈託のない笑顔でこう宣言した。

 かつては球界を席巻した「松坂世代」だが、現役でプレーしているのはG後藤やソフトバンク・和田、巨人・杉内、オリックス・小谷野ら数えるほどしかいない。記者も同じ1980年生まれ。同世代として、彼らがもう一花咲かせてくれると信じている。(記者コラム 重光晋太郎)

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2018年2月12日のニュース