松井「30点ぐらい」大飛球 「キャンプで偉そうに指導」も…

[ 2018年2月11日 05:30 ]

ジャイアンツ―ホークスOB戦   ジャイアンツ11―3ホークス ( 2018年2月10日    サンマリン宮崎 )

<巨人VSホークスOB戦>4回1死一塁、松井は右飛に倒れ悔しそうにヘルメットを投げる
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 ファンのみならず、誰もが望んだアーチは描けなかった。それでもジャイアンツ・松井はレジェンドや懐かしい顔とのグラウンドでの再会に、笑みが絶えなかった。

 「手応えは良かったですよ。でもあれが精いっぱい。イメージと実際のスイングが一致しない。キャンプで偉そうに指導しているので、(採点は)30点ぐらいじゃないですか」

 いきなり沸かせた。初回2死、工藤の3球目。弾丸ライナーが右翼ポール際へうなった。惜しくもファウル。4回1死一塁では加藤の初球を捉え右中間へ高く舞ったが、フェンス手前で失速。「(1本目は)フェンスは越えるだろうけど打った瞬間にファウル。右飛は越えるとは思わなかった」。ヘルメットを放るなど、現役時代は見せなかったジェスチャーで悔しがり、ファンを喜ばせた。

 1打席目の8球目は平凡な邪飛を、捕手・城島が見失ったフリで捕らず。5回2死一塁ではカウント3―1から明らかなボール球を、球審が四球と扱わず。球場全体が“その瞬間”を待ったが「期待に応えられず申し訳ない」と苦笑い。中前打と右前打を放ち、意地のマルチ安打で貫禄は示し、中堅手でフル出場した。

 結果よりも、恩師・長嶋監督はじめ、大先輩たちと野球ができた喜びが勝った。「長嶋さんがそこにいる。それだけでみんなが幸せになる感じがします」。高橋由、清水の3人で外野を組み「懐かしかった。前には仁志さん、元木さんもいて。いい光景でした」。世界の王とクリーンアップも組んだ。「一本足打法、格好良かったねぇ」。まるで野球少年のように表情を崩し伝説の一日を楽しんでいた。 (後藤 茂樹)

 ▼長嶋茂雄総監督(松井、高橋由とも)やっぱりいい打球を打ちますね。松井あるいは高橋監督とも、野球らしく、一生懸命最後までやっていた。

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