【中畑清チェック】菅野には感動したよ 巨人キャンプ今年は活気ある

[ 2018年2月7日 09:47 ]

臨時コーチとして巨人キャンプを訪れた松井氏(右)とじゃれあう中畑氏
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 いいぞ、いいぞ。ウオーミングアップが始まった瞬間、かん高い声が木の花ドームに響いてる。1年前は声が出ず、覇気のない練習にがっかりした巨人の宮崎キャンプ。今年は活気がある。初めてCS出場を逃した去年の屈辱から全員ではい上がろうという意気込みが伝わってきたね。

 なかでも菅野には感動したよ。ランチ後、予定になかったブルペン投球。新球シンカーを右打者の膝元、ベースのライン上にきっちり落とす。スライダーの精度も高く、見ていてワクワクした。それほど完璧な投球をしながら「明日ブルペンに入るので、休み明けで感じをつかみたかったから」だって。意識の高さ、自覚。新選手会長として投手だけじゃなくチーム全体を背中で引っ張っている。

 3年契約の最終年となる由伸監督。「坂本以外はレギュラーではない」と言い切ったところに覚悟を感じたね。期待の若手で目についたのは吉川尚一人だけど、勝負の年はまずまずいい感じでスタートしている。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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2018年2月7日のニュース