楽天・菅原 上原流で開幕ローテ狙う 大体大先輩から受けた3つの教え

[ 2018年2月5日 09:20 ]

オコエ相手に打撃投手を務める菅原
Photo By スポニチ

 プロ2年目。さらに中継ぎからの先発転向。楽天・菅原は飛躍の一年にするため「上原流トレ」を導入した今キャンプ。初の打撃投手で成果を発揮した。オコエらを相手に71球を投げ、球威ある直球で安打性15本に抑え込み「昨年のこの時期と比べると、ストライクの確率が増えている。ブルペンでも審判の手が上がる数が多い」と手応えをつかんだ。

 1月上旬から1週間、上原(カブスからFA)と自主トレをともにした。大体大の先輩で、同じ右腕から受けた教えは3つある。

 (1)制球の安定 1年目の昨季は29試合に登板し、28回2/3で18四死球と制球に苦しんだ。ボールを投げる際、手首をしっかり立てられず、曲がっている時もあった。リリースを安定させるように助言を受け「最近はキャッチボールから意識している」という。

 (2)体幹トレーニング 上原からは「体幹を鍛えれば160キロも出せる」と言われた。昨年までは体幹を含む筋力トレをほとんど行わなかったが、毎日、投球動作のように腕を上下させながらひねりを入れて腹筋を鍛えている。「昨年、最速は155キロまで上がった。(160キロも)可能性を感じる」。

 (3)握力、指先強化 145グラム前後の硬式球よりも14倍近く重い2キロのボールをつかんで離す。それを高速で繰り返し、握力と指先を鍛えることで、リリース時に爆発的な力が生まれる。

 エース則本、岸、美馬の3本柱以外には、チャンスがある開幕ローテーション入り。菅原は「昨年1勝したが(中継ぎで)3球投げただけ。自分の力で1勝したい」と力強く言った。(黒野 有仁)

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月5日のニュース