誠也、復活へ3連発!負傷後初屋外フリー 8発も「まだまだ」

[ 2018年2月3日 05:30 ]

フリー打撃で快音を響かせる鈴木
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 広島・鈴木誠也外野手(23)が春季キャンプ第1クール2日目の2日、昨年8月に右足首を骨折して以来半年ぶりに、屋外で本格的な打撃練習を行った。

 前日の極寒がウソのように、ポカポカ陽気となった日南。別メニュー調整の鈴木は、ベースランニングや外野ノックこそ外れたが、打撃のローテーションには加わった。屋外での本格的なスイング練習は、右足首骨折のアクシデント以来初だ。

 「外は開放感があるので気持ちいいけど、今は足のことで精いっぱいです。(足場が)掘れると感覚が変わるし、力の入れ方も不安定な感じがあるので」

 それでも打球は強烈だった。左腕の打撃投手、打撃マシン、カーブマシンを相手に89スイングし、半分以上の48本がヒット性の当たりで柵越え8本。中堅122メートルのバックスクリーン直撃弾を含む3連発が飛び出すと、どよめきが起きた。

 「感触は悪くないけど、飛距離は風です。スイング自体はいいと思わないし、まだ気にするところじゃない」

 打撃練習を再開した昨オフから、外国人選手並みに右肘の構えを高くするフォームに変えた。「その方が(インパクトで)右肘が入りやすいので」。ただ完成形ではなく、自身の体に合った形を模索中という。そんな状況でも、この結果だ。

 他球団の007はビビっていた。「打撃はやっぱりスゴい。開幕は当然いるものと考えている」。開幕戦で当たる中日・鈴木スコアラーがそう話せば、ヤクルト・衣川スコアラーも「現時点でインパクトが強い。他の選手を見ても抜けている」と警戒感を強めた。

 「今日は暖かかったので、今までやっていない動きもできた。順調に回復し、もっと暖かくなったら何ができるんだろう…という楽しみがあります」

 まだ試運転。まだ回復途上、完成途上でありながら、快音を連発してみせた。あくまで見据えるのは3月30日の開幕。すべてが100%全開となった時、どんな姿を見せてくれるのか。若きスラッガーの完全復活を楽しみに待ちたい。

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2018年2月3日のニュース