若手の台頭期待も…オリ金子 開幕譲らん「“どうぞ”と言うつもりない」

[ 2018年2月1日 05:30 ]

空港での激励会に出席する金子(中央)
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 宮崎市内のチーム宿舎で開かれたキャンプ前日の全体ミーティング後。開幕投手への思いを聞かれ、普段はクールなオリックス・金子が熱い思いを口にした。

 「僕ではない選手が投げないとダメ。周りから見れば僕が一番可能性が高いと思われているかもしれないが、若手も、そう思ったらダメ。かといって、“どうぞ”と言うつもりもないですけどね」

 エースの自覚とプライドだ。96年以来遠ざかる頂点をつかむために若手投手陣の奮起を促した。その一方で、まっさらなマウンドは誰にも譲らないという気迫が、にじみ出た。

 08年に初めてつかんだ開幕投手は財産の一つ。開幕戦こそ白星を挙げたが、不振にあえいだ。同年4月19日ロッテ戦で2勝目を挙げて以降、4連敗など2カ月以上白星なし。5月11日西武戦では危険球退場で2軍降格も味わった。「苦い経験をしたから今の僕がある。若手にもそういう経験はしてほしい」。福良監督も「競争でチーム力が上がる。全員が獲りにいってほしい」とエースの思いを汲み若手の奮起を促した。

 実現すれば現役投手ではロッテ・涌井、ヤクルト・石川の最多8度に続く大役。チームは11年から7年開幕戦白星なし。3年連続Bクラスに沈んだ昨季逆襲へ、「チームが勝つために、一番は結果を残すこと」。浮沈の鍵はエースが握る。

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2018年2月1日のニュース