ソフトB工藤監督 残る3枠を「競争」レギュラー6人を発表

[ 2018年2月1日 05:30 ]

歓迎パレードでファンに手を振る(左から)柳田、内川、工藤監督
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 ソフトバンクの工藤公康監督(54)は31日、福岡空港からキャンプ地の宮崎市に移動し、宿舎で全体ミーティングを開いた。野手6選手をレギュラー当確とした上で、捕手、二塁、右翼の3ポジションは競争を勝ち抜いた選手を起用する旨を通達。日本一連覇へ向け、1日からサバイバルキャンプが幕を開ける。

 歓迎パレード前に行われた全体ミーティング。工藤監督はナインに向け異例のメッセージを送った。野手はDHを含めて、内川、今宮、松田、中村晃、柳田、デスパイネ6選手をレギュラー当確とした上で、残りの3ポジションについては「激しい競争をしてくれ」と通達した。

 キャンプ前日に、あえて選手個々の立ち位置を明確にした。その意図について、工藤監督は「(レギュラーには)自覚を持ってもらうこと。奪わなきゃいけない人は準備してしっかり結果を残すこと。実績のある人もいて、横一線ではない。みんなで競争してくださいということ」と説明した。

 白紙のポジションは捕手、二塁、右翼の3枠。指揮官の言葉を受けたナインの闘志には早速、火がついた。昨季は自己最多の103試合に出場しベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞した捕手の甲斐は「監督が言った通り。何とか試合に出られるようにやっていくだけ」と意欲。右翼の定位置を狙う5年目の上林も「元々、そのつもりで来ている。ハッキリ言われたので、さらに意識しないと」と表情を引き締めた。

 一方、レギュラー陣にも、気の緩みはない。3年連続の全試合出場が懸かる松田は「自覚と責任を持ってやるだけ。プレッシャーはあるが、しっかり練習したい」と決意を新たにした。実績のある主力は開幕に照準を合わせた準備が求められるキャンプとなる。

 先発ローテーションでは東浜、千賀、和田、バンデンハーク、武田の5投手はほぼ当確。残り1枠を摂津、中田のベテランをはじめ、石川、田中、松本裕、高橋純らで争うことになる。若手投手はB組スタートから首脳陣にアピールし、登板チャンスを自ら勝ち取る必要がある。

 2年連続の日本一へ、空いているポジションは少ない。1カ月のキャンプ中に誰が出て来るのか。工藤監督は「自主トレでつくったものを1ランク、2ランク、レベルアップさせてシーズンに入って維持できるように」と、気持ちを高ぶらせた。

 《5万人来た》工藤監督やナインは、宮崎市内で昨年の日本一を祝う歓迎パレードに参加。主催者発表で5万人が駆け付け、オープンカーなどに乗った選手らが沿道のファンから祝福や激励を受けた。工藤監督は冒頭のセレモニーで「一年間戦う体をつくり、もう一度みんなで一つずつ勝っていこうという思いでいる」と力強く語った。

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