大谷ひっそり退寮 伝説残し…部屋空っぽ、出待ちファン空振り

[ 2018年2月1日 05:30 ]

エンゼルスの大谷
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 エンゼルス・大谷が31日、千葉・鎌ケ谷での国内自主トレを打ち上げ、日本ハム1年目から5年間住んだ勇翔寮を退寮した。午前9時前、スーツケースを手に玄関に現れ、寮の関係者にあいさつ。水原一平通訳の運転する車で、慣れ親しんだ地を静かに後にした。

 出発後もファン約50人が寮の前で出待ちをしていたが、10時50分に高橋正巳・勇翔寮管理担当が「大谷はもう寮に戻ってこないです」と報告。高橋氏は「部屋は空っぽです。荷物は岩手の実家に送りました」と明かした。

 大谷が入寮したのは13年1月9日。ダルビッシュ(ドジャースからFA)が使用した404号室を割り当てられ、野球に没頭した寮生活を送ってきた。室内練習場が隣接する抜群の練習環境。16年のクリスマスもその室内でバットを振り続けた。毎日のように寮内のトレーニング室にも通い、入団時の体重86キロから一時は102キロまで増量に成功。自室は大量のプロテインやサプリメントで埋め尽くされ、大浴場で野球関連の本を読んで同僚を驚かせることもあった。1月8日からは球団の配慮もあって清宮と隣部屋に。共に過ごした日々はわずかだったが野球に取り組む姿勢を後輩に示した。

 1849日の鎌ケ谷生活を“卒業”し、14日(日本時間15日)のキャンプインに向けて近日中に渡米する。昨年12月のエ軍入団会見では「寮からメジャーリーグに来る選手はいないと思うので、そういう意味では不安」と話していた。新天地で新しい生活リズムをつくり上げていく。

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2018年2月1日のニュース