阪神ロサリオ、アーチ量産確信!甲子園初視察で「広さ感じない」

[ 2018年1月30日 05:30 ]

阪神・ロサリオ
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 阪神の新助っ人、ウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)が29日、本拠地となる甲子園球場を視察。右翼ポール際から見渡した感想を「素晴らしい球場だなと思いますし、とてもやりやすい球場かなとも思います。まだファンの方も来ていないので、実際に来てみたらどうなるか分かりませんけど」と話した後、事もなげに言い放った。

 「(球場の広さは)そこまで感じないですけどね」

 甲子園は両翼95メートル、中堅118メートルながら、左右中間の深さも118メートルある。屋外球場で、右翼方向から左翼方向へ特有の強い浜風も吹きつけるため、数字だけでは表すことのできない「広さ」がある。昨年の球場別本塁打数は62試合で71本。1試合平均1・15本はセ・リーグ本拠地球場では最少で、最も本塁打が出にくいことが証明されている。

 それでも、メジャー通算71本塁打、KBO(韓国野球委員会)リーグでも2年間で計70本塁打を放った新助っ人は動じない。理由は明白だ。28日の入団会見では、セールスポイントにコンタクト、打点を稼ぐこととともに「パワー」を掲げた。愛称である「トロ(闘牛)」の理由についても「ちょっとだけパワーがあるので、そう呼ばれていると思う」と謙そん気味に話したが、着用したスーツがはち切れんばかりの肉体が、すべてを物語る。ことパワーに関しては絶大な自信を持っているというわけだ。

 体調面も問題ない。この日はメディカルチェックを受けた後に自主的に甲子園球場クラブハウスを訪れ、軽く体も動かした。メディカルチェックの結果は後日となるが、球団関係者は「大きな問題はないと思います」と話しており、フィジカル面は万全のもようだ。

 すでに片岡ヘッドコーチは「基本的には、全体のメニューにほとんど入ってもらうつもり」とキャンプ初日から全体練習に参加させる方針を示している。ロサリオ本人も「もちろん(2月1日から全力でプレー出来る状態)です。向こう(沖縄)でできるように、準備をしているので」と表情を引き締めた。今年の4番候補は、頼もしいかぎりだ。(惟任 貴信)

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2018年1月30日のニュース