江本孟紀氏 沙知代さんをしのぶ「ケンカも言い合いもしましたけど…」

[ 2018年1月25日 15:51 ]

お別れ会に出席する江本孟紀氏
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 プロ野球のヤクルト、阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏(82)の夫人で、昨年12月8日に死去した「サッチー」の愛称で親しまれたタレントの野村沙知代さん(享年85)のお別れの会が25日、東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニでしめやかに営まれた。

 発起人の1人でもある野球評論家の江本孟紀氏(70)は沙知代さんとは「最初にお会いしたのは24、5の頃で、長い付き合い」だとし、「もうご苦労さんですね。(性格は)見たまま。元気な、いろいろなケンカも言い合いもしましたけど、野村さんにとっての一番いい伴侶、いい存在だったんではないかと。サッチーはあまり人によって(態度は)変えない。誰でも同じような付き合い方をする。僕らも野村夫妻にはかわいがってもらった」としみじみ。

「個人的なパーティーで中華街の縁起物の人形がサッチーに当たったんですけど、ほしいと言っていたものだったので、その時の喜んだ姿は忘れません。それから、『あんたがくれた人形がうちに来てからずっと縁起がいい、いいことばっかり』(と言ってくれた)。初めて感謝されましたね。今でも野村さんの玄関にあって、喜んでくれたのが嬉しかったです」としのんだ。

 最後には「監督の世話が面倒くさいですね」とジョーク交じりに話し「宮崎でのホークスとジャイアンツのOB戦がありますから、久しぶりに野村さんを連れて僕が行きます。最近、野村さんが行けてなかったので、キャンプもみんなで連れて行きます」と克也氏の世話を沙知代さんにも誓った。

 山本浩二氏(71)は克也氏から「何で来たんだ!」と言われたと笑い、「いつも毒舌で。お世話になったから来たんですって(言いました)。(最後にかけた言葉は)お世話になりましたですね。長いこと、連れ添われていたんですから、(克也氏にとっては)最高の奥さんだったんじゃないですかね」と話した。

 ヤクルトで野村監督の下、選手として3年、引退後も1軍投手コーチも2年間務めた角盈男氏(61)は「ヤクルト時代にピンチングコーチの時に結構発破をかけられましたね。(95年に)優勝した時にありがとうと言われて、その言葉が印象に残っていますね。日本一になって、僕らがバスを降りると、サッチーが監督に思いっきり抱きつきに行ったんです。そういうのは初めてで、それが一番印象に残る姿ですかね。裏ではサッチーと呼んでました。陰の監督みたいな感じでしたね」と語った。

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