阪神マテオ、ワイルド“牧畜トレ” 父経営の農場で家畜追いかける

[ 2018年1月23日 08:00 ]

阪神のマテオ
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 阪神のマルコス・マテオ投手(33)がオフ期間は“牧畜トレ”で調整していることが22日、判明した。母国ドミニカ共和国の広大な土地で家畜を追って体を鍛え、その家畜を食べることで栄養も蓄えているという。昨季、桑原とともに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した右腕は、今季もワイルドな働きを見せてくれそうだ。

 首都サントドミンゴ西方、車で約1時間の場所でマテオの父・ラファエルさんが農業と牧畜を営んでいる。総面積約3万8500平米の甲子園球場と同規模の敷地を、逃亡防止用フェンスで囲った牧場には羊、山羊が各30頭と数十匹の七面鳥、鶏が群れをなしている。そこが、マテオの自主トレ場所でもある。

 “牧畜トレ”の中身とは…。たとえば、山羊、羊が周囲に張り巡らされたギザギザの逃亡防止用フェンスに接触し、負傷してしまった場合、その家畜を追いかけ回して捕獲するのが「練習メニュー」になる。広大な敷地内を逃げ回る家畜を全力で追い、捕まえるのは並大抵の運動量ではない。それが自然と、体力、下半身強化につながるというわけだ。

 体を鍛えるだけではない。時には家畜をさばき、その場で鍋料理やバーベキューにすることがあるという。山羊、羊の肉は高タンパク低脂肪で、鉄分、亜鉛、ビタミンB1、B2などを多く含むヘルシー食材。鮮度も抜群とくれば、言うこと無しだ。さらにノドが乾けば、農場内で栽培されているパパイヤ、ココナッツ、マンゴーの実をもぎ、天然果汁100%のジュースをゴクリ。そのすべてがマテオの血となり、肉となっている。

 昨年12月には自宅敷地内に、付近の海岸から日本に近い土質を取りよせ、高さも甲子園仕様にしたマウンドが完成。新年4日から、ブルペン投球も開始した。“牧畜トレ”で蓄えた体力と栄養をみなぎらせ、今月末に来日予定だ。

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2018年1月23日のニュース