阪神ドラ3熊谷、驚異のスピード披露 ドラ4島田と“超速コンビ”

[ 2018年1月23日 08:09 ]

ベースランニングで疾走する熊谷
Photo By スポニチ

 阪神のドラフト3位・熊谷敬宥内野手(22=立大)が22日、鳴尾浜球場での新人合同自主トレでのベースランニングで驚異のスピードを見せた。右打者だった大学時代のベース一周の自己ベストは、プロでも超一流レベルの13秒8。両打ちに転向するプロではより速さを生かせるはずで、同4位の島田(上武大)とともに“超速新人コンビ”でダイヤモンドを駆け巡る。

 驚異の足を持つのは島田だけじゃない。「桐生に勝った男」の触れ込みで注目された同期の陰に隠れていた印象のある熊谷も、ケタ外れの俊足だった。新人合同自主トレで初めて行われたベースランニング。疾風のように塁を駆け抜ける姿は、今季の金本阪神の大きな武器になることを予感させた。

 「二塁打よりも三塁打の方がいいし、シングルより二塁打の方がいいというのは、ずっと思っています。盗塁にしても、一塁よりも二塁に走者がいる方が守る側としては嫌だと思うので。最短距離で周ろうというのはいつも心がけています」

 まだ自主トレ段階だけに、この日はタイムの計測もなかった。それでも、スピード感やベースを回るスムーズさは一際目についた。驚くべきは大学時代に測ったというベース1周の自己ベスト。「13秒8ぐらいです」とサラリと答えたが、14秒を切ればプロでも一流とされており、足だけなら即戦力であることは間違いない。

 さらに楽しみなのは両打ちに挑戦中ということだ。この日のベースランニングでも左打席から何度も一塁を駆け抜けた。右打者よりも一塁ベースに近い左打者は、到達時間も0秒2程度速いとされ、さらにタイムを縮められる可能性がある。

 「きょうは左打席でやってみたいなと思っていた。“早く(塁に)着くな”という感じはしますし、その分、早く次の塁を狙う準備をしなきゃいけないと思います」

 昨季ロッテに所属したサントスが得意とした“走り打ち”のようなプレーを試みる場面も。まだ左での打撃を始めたばかりで「走り打ちはなかなか難しいと思うので、練習では走ることよりも当てることからやらないと試合で投手の球は打てないと思う」と、焦らず着実に習得していく考えだが、将来的には快速をより生かせる打法にも挑戦できるかもしれない。

 いよいよ迫ってきた春季キャンプは島田とともに1軍・宜野座組が濃厚。開幕1軍入りに向け、自慢の両足をフル回転させ猛アピールする。(山添 晴治)

続きを表示

2018年1月23日のニュース