オリ・ドラ5西村、原動力は“お笑い” 小藪の動画がルーティーン

[ 2018年1月23日 09:45 ]

18年版球界新士録

持ち込んだマットレスでリラックスする西村。就寝前に小籔の動画閲覧がルーティン
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 大阪・舞洲にあるオリックスの選手寮「青濤館」。ドラフト5位・西村の自室にはテレビがないなど生活感はない。「大好きなんです」と語る吉本新喜劇座長・小籔千豊の動画を見られるスマートフォンさえあれば十分らしい。

 「的確に的を射て毒を吐く。そこが面白かったし、考え方が魅力的。“人志松本のすべらない話”とかユーチューブにアップされている小籔さんの動画は、ほぼ全て見ましたね」

 人懐っこい笑顔と、明るい性格の持ち主。捕手として必須能力の一つは、お笑いで培った。滋賀県湖南市出身。地元関西に根付く吉本新喜劇は身近だった。「毎週土曜は新喜劇を見てましたね。午前中に野球の練習があって、帰ったら着替えもシャワーも浴びないまま、母親に“あんた着替えな!”って言われながら、テレビをつけて笑ってました」。青森山田時代では寮生活でスマホ禁止のため、一時は封印していた「お笑い熱」だったが、社会人のSUBARU入り後に再燃。今では小籔の動画閲覧は就寝前のルーティンとなっている。

 高校では俊足の強肩捕手として注目を集めたが、SUBARU時代の15年5月に右肩の関節唇を損傷。故障が理由で外野手に転向しており、プロでは2年半ぶりの捕手再挑戦となる。「ケガをしてから捕手をやっていなかったですから。感覚は、まだまだ。自分の武器を一つでも多くしていくしかない」。昨年末には約40万円をかけてレーシック手術を受け視力は両目とも0・1から2・0に回復した。昨年は若月が88試合に先発マスクをかぶったのが最多。正捕手争いに西村が割って入る可能性はある。 (湯澤 涼)

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2018年1月23日のニュース