阪神・中谷 走!攻!守!声!4拍子勝負 外野戦争に金本監督好みで勝つ

[ 2018年1月21日 05:30 ]

大きな声を出してノックを受ける中谷
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 阪神の中谷将大外野手(25)が20日、兵庫県西宮市内の甲子園球場で自主トレーニングを公開した。昨季はチーム最多20本塁打を記録し、今季は「中堅」の定位置争いに堂々と参戦する。激しい競争が予想されるだけに「走攻守」に「声」を加えた4拍子をそろえて存在感を示し、レギュラー奪取を狙う。

 すでに引き締まった肉体が今オフの充実を物語っていた。「(オフは)走り込みだったりウエートを中心に、バットもしっかりと振り込んで充実したオフだと思う」と振り返るように連日、5時間を超えるハードなトレーニングを消化。偶然にも、この日は甲子園球場で年間予約席の現地見学会が開催され、今季のV奪回を夢見る多くのファンがスタンドに詰めかけていた。虎党の視線の先には、バージョンアップされた中谷がいた。

 「最初からアピールしないといけない。飛ばしていく。レギュラーを獲れるようにやりたい」

 プロ7年目の昨季はチーム、自身ともに最多となる20本塁打を記録。長打力を武器に外野及び一塁で自己最多133試合に出場した。それでも、最終盤は振るわずクライマックスシリーズ・ファーストステージでは1打席に立ったのみ。体力不足を痛感しただけに、シーズン通して戦える体づくりに取り組んできた。

 今季もレギュラーの確約はない。3枠ある外野は福留、糸井の両ベテランがおり、実質1枠。ただ、何の実績もなかった昨年までとは違い、今季は堂々とレギュラー争いを公言できる。

 「(すべてで)キャリアハイを目指してやりたい。守備でも、打撃でも、走塁でも、ベンチでも存在感を出してやる。(去年は結果をベンチで)引きずって、考え過ぎるところがあった。(今年は)しっかり意味のある声も出していきたい」

 走攻守はもちろん、ベンチでの「声」も合わせた4拍子をそろえてアピールする。今オフに金本監督が「(シーズンで)一番、声を出していたのは(伊藤)隼太と俊介。一番盛り上げて若手を声で引っ張った。自軍の選手が打ったり、良いプレーをしたら盛り上がったり拍手したり。そういうチームをつくりたい」旨の発言を周囲から聞いた。数多くの選手が戦力になる声を出すことができれば、チームの雰囲気も、さらに良くなるはずとの思いもある。

 自身の今季のテーマを問われると、改めて『存在感』とした。グラウンドでも、ベンチでも、誰にも負けない存在感を示し、ラスト1枠をがっちりとつかみにいく。(山本 浩之)

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