西武ドラ3伊藤 独立Lでマニーら強打者と対戦 18歳でも経験豊富

[ 2018年1月19日 10:30 ]

18年版球界新士録=西武ドラフト3位・伊藤翔投手(18)

西武ドラフト3位・伊藤
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 テークバックは小さいが、腕の振りは鋭さがある。18日の新人合同自主トレで2度目のブルペン入り。直球のみで「6、7割」と振り返った30球に、西武・伊藤は好感触を得た。

 「最初に(ブルペンに)入ったときよりは感覚も出てきた。去年に近い感じで投げられた。キャンプには100%に近いところまで持っていきたい」

 2月10日の早生まれのため、まだ18歳。横芝敬愛卒業後、四国アイランドリーグplus・徳島に1年所属してドラフト指名を受けた。「外国人選手との対戦がいい経験になった」。メジャー通算555本塁打のマニー・ラミレスとも対戦するなど、今年が高卒2年目ながら経験値は高い。

 12日に新人合同自主トレを視察した辻監督も非凡さを口にした。「ノックを受ける姿を見ていてもセンスがあると感じる。野手でもやっていけるんじゃないかって、フットワークもいいしね」。キャンプは1軍スタートを決めた。

 最速152キロの直球と、スライダーが武器。「西口(文也)さんと話してみたい。スライダーが凄く印象にある。僕も自信を持っているので」。現在1軍投手コーチを務める憧れの右腕の話を聞くためには、1軍に定着する必要がある。「しっかり体をつくって、目標の開幕ローテを勝ち取りたい」と1年目の目標は高い。

 お菓子好きで、入寮の際に10円ガムを箱買いして持参したあたりは初々しい。それでも「アピールしたい気持ちはある。だけど、力が100%出せるようになったらアピールしたい」と、プロ生活のスタートに浮ついたところはなかった。 (春川 英樹)

 ◆伊藤 翔(いとう・しょう)1999年(平11)2月10日生まれ、千葉県出身の18歳。中学時代は九十九リトルシニアで野手だったが横芝敬愛で投手に専念。甲子園出場はなし。昨年は四国・徳島で16試合に登板し8勝4敗、防御率2・18。四国IL、独立リーググランドチャンピオンシップの両方でMVPに輝いた。1メートル77、72キロ。右投げ右打ち。

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