“糸井塾”で鉄人化 吉田正がオリックス逆襲のキーマンに

[ 2018年1月19日 10:00 ]

逆襲の2018年シーズンへ。鉄人ボディーを作り上げるオリックスの若き大砲・吉田正
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 1996年を最後にリーグ優勝から遠ざかっているオリックス。逆襲のキーマンに期待されるのが、3年目の吉田正尚外野手(24)だ。年明けから約2週間、阪神・糸井、ソフトバンク・柳田らとグアムで合同自主トレを敢行した。1月12日には昨年末に受けた腰椎椎間板ヘルニア除去出後、初めて打撃練習を再開。「めっちゃハードでしたけど、充実していました」と順調な調整を進めている。

 吉田正が“糸井塾”に求めたものの一つが、シーズンを通して戦い抜くことができる鉄人ボディーを作り上げること。糸井塾に旅立つ前、吉田正は、「糸井さんも同じ右投げ左打ち。身長体重は違えど、同じ外野手ですから、良い刺激になると思う」と話していた。

 思い描いていた上昇曲線とは、ほど遠かった2年間が雪辱への闘志をかき立てる。

 「2年連続で腰痛に悩まされて、これまで万全な状態でやれていない。スタートから大事、という気持ちがあって、昨季は(前年はチームが)最下位だったし、糸井さんも脱けた中で、オープン戦から主軸を任せていただいたのに。歯がゆい気持ちが強かったです」

 新人だった1年目から2年連続で腰痛に悩まされ、昨季も64試合で打率・311、12本塁打、38打点と不完全燃焼に終わった。それだけに、“3度目の正直”とばかりに、3年目の今季にかける思いは強い。これまで積もった自身に対する不甲斐なさ、苛立ちなどもバネにするつもりだ。

 「腰痛に関しては1年目にやったことで、自分の中でも引き出しはできた。トレーナーさんともコミュニケーションを取って、自分の体を一層、把握することもできたので」

 今季の目標は打撃部門のタイトル奪取を掲げる。「全部ほしい。三振はいらないけど(笑い)。そのためには、規定打席到達は最低限ですね」。豪快なフルスイング。痛烈な一発で試合の流れを手繰り寄せる若き大砲が、本領を発揮する準備を整えている。 (記者コラム・湯澤 涼)

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