矢野2軍監督「学生時代はうまい選手ではなかった」下柳氏「一番最後までスイング」

[ 2018年1月16日 05:33 ]

08年5月、お立ち台で笑顔を見せる(左から)矢野、金本、下柳
Photo By スポニチ

 阪神・矢野燿大2軍監督(49)と阪神OBで野球評論家の下柳剛氏(49)が金本監督の殿堂入りをわがことのように喜んだ。

 矢野 星野さんでも殿堂入りされたのは69歳の時。そう考えると、この年齢で入るのは凄いことだし、改めて残してきた数字、記録の凄さが分かると思う。

 矢野2軍監督は阪神時代だけではなく、東北福祉大でも3年間をともに過ごした。だからこそ、感心することがある。それは、金本監督が自ら示した無限の可能性だった。

 矢野 正直、学生時代は決してうまい選手ではなかった。そのことを監督本人も分かっていたから、猛練習をしてきたんだと思う。だから、プロでもあれだけの成績を残すことができた。それでもなお、引退会見で“もっと練習しとけばよかった”と言う。ほんまに凄い。いざ、自分が指導者の立場になると、選手に可能性はたくさんあると思う。なぜなら、監督は“やればできる”ということを証明してきたからね。

 2人とともに切磋琢磨(せっさたくま)したのが下柳氏だった。1968年生まれトリオとして猛虎をけん引し、2度のリーグ優勝に導いた。ベテランになってなお、一線を走り続けることができたのは、互いを認め合う中での強烈なライバル心があったから。下柳氏が当時を回想した。

 下柳 絶対に、あの2人より先に引退しない、と思ってやっていた。その気持ちがあったから、3人とも40歳を過ぎてもプレーできた。現役の寿命を随分と伸ばしてもらったよ。改めて振り返ると、そういう環境で、同じチームでプレーできたことは本当に誇りに思う。監督の努力し続けるところを間近で見ることもできたしね。試合で打っても、一番最後までスイングしとった。おかげで、飯の約束をどれだけ待たされたか分からんけどね(笑い)。

 最後に下柳氏らしいユーモアを交えながら金本監督に祝福のコメントを送った。

 下柳 おめでとう!本当にうれしいし、誇らしい。家族とも仲良くさせてもらっているし、最後は一緒に老人ホームに入って、電動車椅子のレースでも勝負しよう!(森田 尚忠)

続きを表示

2018年1月16日のニュース