西武・源田 TKG作戦 殻破り続ける3つのテーマ設定

[ 2018年1月16日 05:30 ]

古巣・トヨタ自動車のナインの前で基礎練習を行う西武・源田
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 昨年のパ・リーグ新人王、西武・源田壮亮内野手(24)が15日に愛知県豊田市の施設で自主トレを公開した。史上初の新人遊撃手のフルイニング出場を果たして迎える今季へ「ファウル打ち&出塁率アップ」「失策減」「夏場克服」の3つのテーマを設定。真価の問われる2年目へ向かう。

 こだわりを持つフルイニング出場。そのための「源田の3つの鍵=Three Keys of Genda」。すなわち「TKG」を胸に、源田は黙々とボールを追った。

 「キャンプからもう一回アピールして、開幕から最後までフルイニングで出て、優勝に貢献できるように頑張りたい」

 昨年は、新人遊撃手初のフルイニング出場を達成。2リーグ制以降の新人歴代2位の155安打を記録するなど文句なしで新人王に輝いた。2年連続の活躍へ、鍵は3つだ。

 (1)ファウル打ち&出塁率アップ 秋季キャンプから継続するファウル打ち技術の向上は「出塁率にもつながる」。昨年はパの規定打席到達27選手で19位の出塁率・3172。100三振はリーグ13位タイの多さだった。粘れば甘い球を誘い、四球も得られる。「出塁率・350?言うとバーンと書かれるので言わない」としたが、可能な限り上を目指す。

 (2)失策1桁 昨年はリーグワースト2位の21失策。「1桁にすると決めた。イージーなミスが多かった。徹底的にやっている」と基本練習の反復に取り組む。この日もグラウンドでの約3時間の練習のうち、2時間30分を守備に割いた。

 (3)本物のTKG 昨年、ベスト体重の73キロをキープした秘けつは、夜食の卵かけご飯だった。就寝前に「無理やり、ずっと食べていた」という。夏場に疲れを感じながら成績下降を最小限にとどめた奥の手を継続する。

 期待は増え、周囲の評価も厳しくなる2年目。「去年は監督に我慢して使ってもらったかな。今年はちゃんと数字を去年以上に」。自覚を胸に飛躍を誓った。 (春川 英樹)

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