原辰徳氏 殿堂入りに感無量 WBC韓国戦重圧「これが、胃が痛くなるということなのか」

[ 2018年1月15日 17:01 ]

<野球殿堂入り通知式>星野仙一さんのレリーフの前で記念撮影する原辰徳氏(左)と阪神・金本監督
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 プレーヤー表彰の有資格最終年だった2015年は、6票足りず殿堂入りを逃していた原氏。今回、エキスパート表彰として球界最高の栄誉を手にし「まさか野球殿堂に自分が選ばれるとは、まだまだ思っていなかった」と驚きつつ「野球界発展のため、プロ・アマの垣根をなくした状態で貢献したいと思う」と引き締まった表情をみせた。

 巨人の監督として7度のリーグ優勝と3度の日本一。09年のWBCでは世界一にも導き「いい成績を収められた部分が、こういう形(殿堂入り)になったのか」と話す。指揮官として掲げていたのは「勝つことを一番の目標にすること」「実力至上主義」。この2つの信念の礎になっていたのが、亡き父の貢氏の教えだったという。「いい道しるべであり、基本を叩き込んでくれた私の恩師」と原氏。東海大相模高時代、監督だった貢氏から厳しい指導を受けたが、高校最後の試合が終わった時に「よく頑張った。厳しくすることでチームの和が保たれた」と打ち明けられ、その経験が巨人監督時代にも求めた「チームの和」につながった。

 一番の思い出について「その時々で、あります」とし、その一つに挙げたのがWBCでの世界一だった。1次ラウンドの韓国戦でプレーボールの数分前に、普段はプレッシャーを感じないにもかかわらず、初めて胃痛に襲われた。「これが、胃が痛くなるということなのかと…」。野球に関しては苦しい、つらいと思ったことがないといい「強いて言えば、巨人で4番で打てなかった時にメディアで叩かれたときぐらい」と笑わせた。

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