立大野球部「女子マネ」呼称廃止 溝口監督「もう時代に合わない」

[ 2018年1月15日 14:49 ]

立大の溝口監督
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 昨年全日本大学野球選手権を制した東京六大学の立大野球部が「女子マネ」の呼称を廃止した。

 15日、埼玉県新座市の同大グラウンドで始動。溝口智成監督が「今年は慶応でも女子が主務(チーフマネジャー)をやるし、女子マネという呼び方はもう時代に合わない。昨日の全体ミーティングでも部長の前田(一男、文学部教授)先生が“女子マネの呼称はやめましょう”と呼びかけてくださった」と明かした。

 学生野球における「女子マネ」の呼称は、男子マネジャーが責任ある仕事を任される反面、お茶くみや単なる雑用係といった意味合いがこもっている場合がいまだにある。

 立大はかねてから広く女子部員を受け入れており、活動の場をもうけていたが、今回の呼称廃止でより重要な野球部の戦力として位置づけたい考えだ。東京六大学では慶大で昨年、女性でリーグ史上初めて小林由佳さんが主務に就任するなど女子部員が活躍しており、そうした時代背景も踏まえた。

 立大のマネジャーは各学年に女性が一人ずつ計4人が所属。最上級生の上野真栄(まなえ)マネは寮の食事を改善するため、外部業者や学校、選手、スタッフとの折衝などを一手に引き受ける。今年は学生最後の1年とあって同校敷地内の女子学生専用フロアのある寮に入り、万全の体制で部をサポートする。「責任ある仕事を任せてもらえるし、男子と同じように叱られる。プレーで貢献はできないけれど、また絶対に自分たちの代で優勝したいのでしっかり支えたい」と気持ちを引き締めていた。

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2018年1月15日のニュース