ファンから嫌われたあの人物 カブスはなぜ優勝リングを授与?オーナーが理由明かす

[ 2018年1月14日 11:44 ]

ファウルフライに手を差し出すスティーブ・バートマン (AP)
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 スティーブ・バートマン事件はカブスファンにとって苦々しい思い出だ。この事件は2003年のプレーオフ、マーリンズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で起こった。

 3点リードの8回、フェンス際でカブスの左翼手アルーがジャンプして捕球しようとしたファウルフライを、スタンド最前列にたバートマンが手を差し出して妨害。この捕球妨害がきっかけとなり、逆転負けを喫したカブスは、翌日の第7戦も落としてシリーズ敗退が決定。カブスファンは、その責任の矛先をバートマンへと向けた。

 こうした暗い過去を経験しながらも、カブスは2016年にワールドシリーズを制覇。優勝リングはファンから目の敵にされていたバートマンにも贈られたという。しかし、カブスはなぜバートマンに優勝リングを贈る決断を下したのだろうか。

 NBCスポーツ(電子版)は13日にその理由をレポート。ワールドシリーズ制覇は事件を水に流す良い機会。共同オーナーのトム・リケッツ氏はバートマンへの優勝リング授与に最初は反対していたというが、営業部長からの進言で考えを変えたという。以下は同メディアに掲載されたリケッツ氏のコメントだ。

 「営業部長から過去を知るためにもバートマンへ優勝リングを贈るべきとの提案があった。過去を忘れ、未来へ目を向けるべきだと思ったが、これによって過去に終止符を打つこともできる。球団にとって良いことだったと思うよ。優勝リングを手にしたバートマンが、再び我々の家族のような気持ちになってくれたらと願うね」。

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2018年1月14日のニュース