【記者の目】2段モーションセーフで投球フォームに関し問われるモラル

[ 2018年1月12日 09:30 ]

プロ、アマ合同野球規則委員会 ( 2018年1月11日 )

昨年8月17日の楽天戦で反則を取られた西武・菊池
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 2段モーションなどは反則投球――。野球規則に日本独自の注釈が加えられたのは40年以上前。打者とのタイミングを外そう、幻惑しようなどの投球動作が増え、規制しようとしたのが契機だった。それが現在まで続き、厳格化が叫ばれた06年には三浦(横浜)、岩隈(楽天)らが2段モーションによる違反とされ、昨年の菊池同様に修正が求められた。

 20年東京五輪を見据え、改正して国際基準に合わせるのは大きな動きだ。一方でペナルティーがなくなるとなれば、どんな投げ方をしてもいいのか。投球フォームに関しては投手自身の「モラル」が問われる。NPBの井野修規則委員は「注釈がなくなっても“何でもあり”ではない」と訴えた。大切なのはマナーやフェアプレーの精神。母国開催の五輪が待っているとなれば、なおのこと重要だ。(NPB担当・鈴木 勝巳)

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