清宮 野球殿堂で王さんに敬意と決意「いずれは名を連ねたい」

[ 2018年1月12日 05:30 ]

野球殿堂博物館でソフトバンク・王貞治会長の現役時代のユニホームを見学する日本ハム・清宮
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 日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が11日に都内で行われ、インフルエンザに感染した選手が出たDeNA以外の11球団の新人選手全員が出席した。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)は野球殿堂博物館見学で、通算868本塁打を記録した王貞治氏(ソフトバンク球団会長)の功績に敬意を示し、将来の殿堂入りを目標に掲げた。

 高校通算111号を放った自身の写真に、1月11日にサインを入れたのは運命か。野球殿堂博物館は「野球報道写真展」を開催中。そこには侍ジャパン高校代表の主砲としてU―18W杯(カナダ)で高校最後の本塁打を収めた1枚があった。求められてペンを走らせ、日付を入れて「1、1、1ですね」と笑顔。そして、殿堂表彰者のレリーフが並ぶホールで言った。

 「いずれは自分もここに名前を連ねたいなという思いが湧いた」

 中学時代以来の訪問だった。王貞治氏がハンク・アーロンの大リーグ記録を破った756号のホームランボールや、800号を放ったバットなどに興味津々。そして、ガラスに刻まれた世界最多868本塁打の軌跡を目に焼き付けた。「年度別の記録が改めてびっくりした」。昨年9月のプロ入り表明会見では「いずれは868本を目指せる選手になりたい」と誓った。湧き上がるモチベーションに従って、殿堂入りという夢を描いた。

 場所を移しての午後の講義。ヤクルトやレイズなど日米で活躍した岩村明憲氏(現BCリーグ・福島監督)の講演では「東京五輪は君たちの世代が中心となって活躍してほしい」とエールを送られ、「失敗から学ぶことがたくさんある」と助言を受けた。「自分も高校時代からそういう気持ちは凄くあった。忘れてはならない」。薬物、野球賭博などの有害行為についての話にも聞き入り「社会人として正しいことを見極めて、いい大人になれれば」と話した。

 講義後にはU―18W杯を一緒に戦った広島・中村奨、ロッテ・安田らと記念撮影。「みんなで行ければ」と将来的な侍ジャパントップチーム入りを誓い合った。(東尾 洋樹)

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