巨人 杉内、同学年・松坂との対戦意欲 薩摩から“復肩”目指す

[ 2018年1月12日 08:00 ]

軽めのキャッチボールを行う巨人・杉内
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 巨人・杉内が、今月下旬に中日の入団テストを受ける前ソフトバンク・松坂との対戦に意欲を示した。11日、鹿児島県薩摩川内市内で自主トレを公開。「同じセ・リーグですからね。投げ合って勝てるような投球がしたい」と話した。鹿児島実時代の98年夏の甲子園2回戦で横浜・松坂と投げ合った。プロでも杉内がダイエー(現ソフトバンク)、松坂が西武で投げた02〜04年に3度対戦。一度も勝ったことがない。

 04年5月11日以来の対戦を心待ちにしながらも「僕がその位置に来ていない」と慎重な姿勢は崩さなかった。15年秋に右股関節を手術。昨年は左肩を痛め、2シーズン1軍登板がない。「1軍のマウンドに上がらない限り話にならない。もう一度、戦っている姿を見せたい」と言い切る。

 外で大粒の雪が舞う中、室内練習場で約40メートルの距離でキャッチボールを行った。「(力は)30〜40%くらい。感じは悪くない。キャンプ中にブルペンに入れれば。慎重にしないと。またケガしたら終わりなので」。はやる気持ちを必死で抑えながら、17年目のシーズンに備える。(池田 翔太郎)

 ≪「西郷どん」の地から力≫杉内が12年連続で自主トレを行う薩摩川内市は、今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公、西郷隆盛ゆかりの地としても知られている。西郷の愛犬ツンの出生地として知られ、同市の藤川天神にはツンの銅像がある。また西郷自身も同市の高城(たき)温泉に足繁く通い、湯治や狩猟を楽しんでいたという。杉内も「毎年、ここから始まるという気持ち。恩を忘れずやっていきたい」と、この地から力をもらっている。

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2018年1月12日のニュース