ランキング好き米メディア 大谷は先発投手で24番手

[ 2018年1月11日 09:45 ]

大リーグ公式球でキャッチボールする大谷
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 大谷翔平はメジャー先発投手で24番手。気が早く、ランキングが大好きな米メディアがもう具体的な数字を叩きだしてきた。米スポーツ専門局ESPNのトリスタン・コックロフト記者は現地9日(日本時間10日)、ファンタジー・ベースボール・ランキングを更新して公開。エンゼルスに入団した大谷は選手全体で94位、先発投手部門の24位に入った。

 ファンタジー・ベースボールは選手の現実の成績で競うゲームで、全米で1000万人以上がプレーしているとされる。ルールはサークルごとに異なるが、実際の野球選手を編成して自分の仮想チームをつくり、成績をポイント化して競う。

 日本でのなじみは薄いが、1980年代から全米で親しまれてきた。競馬通の方になら、ペーパーオーナーゲーム(POG)の野球版といえば伝わりやすいか。

 大谷は昨年12月、エ軍入りが決まった直後にそのファンタジー・ベースボールの歴史を変えた。近年例を見ない二刀流が認められ、最大手の米ヤフー・スポーツが投手と野手で2人の大谷を登場させると報じられた。

 なおコックロフト記者の先発投手ランキング上位は以下の通り。

 (1)クレイトン・カーショー(ドジャース)

 (2)マックス・シャーザー(ナショナルズ)

 (3)コーリー・クルバー(インディアンス)

 (4)クリス・セール(レッドソックス)

 (5)マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)

 (13)ダルビッシュ有(FA)

 (24)大谷翔平(エンゼルス)

 (29)田中将大(ヤンキース)

 (53)前田健太(ドジャース)

 巨人からカージナルスに移籍したマイコラスは79位。他の日本投手はランクインしていない。ファンタジー・ベースボールでは奪三振数も大きな要素になるため、打たせて取って試合をつくるイニングイーターよりも、三振を奪える投手が高く評価される傾向がある。野手部門では大谷はランクインしていない。二刀流では必然的に出場機会がレギュラー野手と比べると減るため、そこまでは望みにくいだろう。

 今後もこの類のランキングは次々と公開される。そしてシーズンが始まれば、立ち位置はめまぐるしく変動する。メジャーのマウンドに立つ前から24位に入ったことからも、全米の高い期待は疑いようがない。18年中盤、シーズン終了後、勢力図はどう塗り替えられるか。いずれにせよ戦前の予想通りという結果は考えにくく、良い意味で全米をもっと驚かせてほしい。(記者コラム・後藤 茂樹)

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2018年1月11日のニュース