【星野氏の素顔】人生の転機でもらった温かい言葉「札幌で嫁さん探してこい!」

[ 2018年1月7日 10:10 ]

星野仙一氏死去

12、13年に作製した「笑仙会」のTシャツ
Photo By スポニチ

 星野さんは中日、阪神時代と同様、楽天担当記者も大事にしてくれた。「末永く付き合いを続けたい」という勝手な思いもあり、12年の担当で大阪の著名人らが名を連ねる後援会「大仙会」に対抗して「小仙会」を構想。「小」はネガティブだと思い「笑」とした。

 会員数はわずか5人。東北に感動を届けた13年の日本一など節目でTシャツを作製して贈ると、他の客の目を気にすることなく、その場で着てくれた。監督退任後の15年以降も飲み会を開催。会話の8割以上が野球以外の下世話なネタで「おまえらとはろくな話にならんな」と、よくあきれられた。まさに「笑い」が絶えない会だった。

 16年秋、39歳で人生初となる転勤が決まった際は両親の後、3番目に電話で報告した。「正直、行きたくないです」と愚痴をこぼすと「ええやないか!札幌で嫁さんを探してこい!見つけるまで(東京に)戻ってくるなよ!」。涙が出た。闘将からもらった厳しくも温かい言葉は、今も心の支えになっている。(日本ハム担当、山田忠範 12〜14年楽天担当)

続きを表示

この記事のフォト

2018年1月7日のニュース