関大の「山口高志2世」山本始動 理想は阪神・藤川の「火の玉ストレート」

[ 2018年1月7日 08:45 ]

今秋ドラフト候補の関大・山本
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 関大が6日、大阪府吹田市内のグラウンドで始動した。

 山口高志2世が凄みを増して最終学年を迎える。関大の最速150キロ右腕・山本隆広投手(3年)は昨秋の近大戦で完全試合を達成。関西学生野球連盟の完全試合は、2004年春に染田賢作(同大)が京大戦で記録して以来、2人目の快挙だった。

 1メートル72と小柄だが、下半身を使ったダイナミックなフォームが特徴的だ。剛速球投手として阪急(現オリックス)で活躍し、阪神の投手コーチも務めたOBの山口高志氏が16年からアドバイザリースタッフに就任。体が一塁側へ反る癖を矯正され、右膝の使い方を学んだ。「体の軸をまっすぐにできたことが制球の良さにつながりました」と感謝する。

 2年秋にリーグ戦初先発で完封。5勝を挙げて優勝へ導き、最優秀選手と最優秀投手に選ばれた。昨秋の明治神宮大会は7回1死二塁から登板。1回2/3を4奪三振の無失点で切り抜け、最速は149キロを計測した。阪神の畑山俊二チーフアマスカウトは「指にかかった時の直球はいいものがあるし、馬力もあるね」とうなった。

 理想に掲げるのは「相手が狙っていても打てない直球」だ。山口氏がかつて指導した阪神・藤川のような火の玉ストレートの習得に励む。「自分が投げる試合はすべて勝つ。全国制覇、そこは譲れない目標です」。悲願の日本一へ、チームを押し上げる。(吉仲 博幸)

 ▼山本 隆広(やまもと・たかひろ)1997年(平9)1月27日生まれ、大阪府阪南市出身。5歳から「東鳥取ファイターズ」(軟式)で野球を始め、捕手。鳥取東中では軟式野球部に所属し、遊撃手。中2秋から投手転向。桜宮では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。関大では1年秋から登板し、リーグ戦通算15勝3敗。最速150キロ。持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク、ツーシーム。50メートル走6秒0。遠投115メートル。1メートル72、82キロ。右投げ左打ち。

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