阪神・岩崎 富士山に誓う 日本一へ3大ミッション

[ 2018年1月5日 05:30 ]

富士山を背にロードワークする岩崎
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 阪神・岩崎優投手(26)が4日、静岡県静岡市内で自主トレし、先発再転向する今季へ向けて(1)初の10勝(2)巨人との開幕3連戦での先発(3)猛虎静岡県人会での共闘の3大ミッションを掲げた。

 岩崎は母校・清水東高での約3時間に渡る自主トレ後、走り込みの一環で「薩?峠(さったとうげ)」に立ち寄った。眼前にそびえる日本一の象徴である富士山を力強く見据え、5年目の今季へ向けて3つのミッションを言葉にした。

 (1)自身初の2桁勝利

 「過去に先発を3年間やって、簡単でないことは実感していますが、先発をやる以上、到達したい数字。1年間しっかりとローテーションを守れば、付いてくる数字だと思う」

 昨秋に金本監督から先発再転向を直接打診され、「意気に感じてやりたい」と真っさらなマウンドへ戻る決意を固めた。昨季66試合登板はチームでは桑原の67試合に次ぐフル回転。セーブ制度が始まった74年以降、60試合以上を投げた救援投手が翌年に先発で10勝を挙げた例は79年15勝(前年63試合)の巨人・新浦と11年14勝(前年71試合)のソフトバンク・摂津の2人だけ。猛虎史上初の高いハードルを自ら課した。

 (2)開幕カード先発

 「開幕カードは特別だと思いますし、投げたい思いはある。まずは、しっかりとオープン戦で結果を残して、候補に残れるように。監督が使いたいと思わせる投球をしたい」

 18年シーズンは巨人との“伝統の一戦”で幕開けする。開幕投手に内定済みのメッセンジャーに続く2、3戦目での登板を描き、今春オープン戦での猛アピールをもくろんだ。

 (3)猛虎静岡県人会で共闘

 「高橋(遥)も入ってきて、みんなで1軍で試合に出て貢献したい。自分が引っ張っていけるような成績を残していけたらいい」

 ドラフト2位・高橋遥の入団でチーム内で同郷は竹安と3人となり、同県人会の現役最年長リーダーとしての自覚もあふれ出た。「中継ぎをして自分なりに学んだことはある。先発で生かせるように。チームの日本一に貢献したい」。力強い視線の先に富士の高嶺が広がっていた。(遠藤 礼)

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