阪神ドラ3熊谷 エアK打法だ スイッチ習得へテニストレ

[ 2018年1月4日 05:30 ]

慣れない左でも素振りをする熊谷
Photo By スポニチ

 スイッチヒッターに挑戦していることを明かした阪神のドラフト3位・熊谷敬宥内野手(22=立大)は、左打ち習得のためにメッツからFAとなった青木の打撃フォームを参考に「テニスラケット打法」に取り組んでいる。

 「青木宣親さんの打ち方はすごいと思い(動画視聴サイトの)YouTubeで見たりしています。(意識するのは)バットの出し方ですね。テニスラケットのように打つという感覚を持たれている。左打ちが初めての自分にとってはわかりやすい表現です」

 テニスのフォアハンドは真横から、野球でいうレベルスイングで振られる。青木は後ろを大きくしてボールに対して水平にバットを出すことでミートポイントが広くなり、手首を返さなくてもいい「フラットなスイング」が特徴。テニスという表現に反応して実践できるあたり、熊谷のセンスの良さがうかがえる。

 「今のところ、長打を打てる気はしない。バットの軌道を意識して、狙ったところに打てるように。そんな打者になりたい」。世界で活躍するテニスプレーヤー、錦織圭の『エアケイ』ではないが、イケメンで知られる熊谷が「虎のエアK」となって左打席からボレーのような安打を放てば、相手投手にとっても嫌な存在になるはずだ。

 最激戦区である二遊間の定位置を勝ち取るためには技術向上が必須。「全てにおいてレベルアップしないとプロでは通用しない。今の段階では(レギュラー)無理。もうすぐ競争が始まる。目の色を変えてやっていきます」。覚悟を決めて新境地に挑む。(巻木 周平)

続きを表示

この記事のフォト

2018年1月4日のニュース