阪神ドラ1馬場 戌年だけに…「初勝利」で「吠える」

[ 2018年1月4日 05:30 ]

今季の目標を色紙に記した馬場(右)と熊谷
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 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22=仙台大)が3日、同3位で仙台育英時代の同級生である熊谷敬宥内野手(22=立大)とともに仙台市内で自主トレを公開し、今季目標に戌(いぬ)年にもかけ「吠(ほ)える」を掲げた。

 約2時間の自主トレを終え、色紙に「1年目の目標」を書くよう求められた馬場は、隣にいた熊谷から耳打ちされると、そわそわし始めた。「こんなので大丈夫ですかね?」と報道陣に話しかけた後に「いや、やっぱり…」と書き直したのは「初勝利」の文字。仙台育英の同級生から「『吠える!』って書けよ」と勧められたが、最後に真面目な一面が出た。ただ、『吠える!』こそ、馬場がドラフト1位になるまでに成長した、最大の武器でもあった。

 「三振をとって吠えたり…。自分でわざとやっているわけじゃないですが、自然と出てしまうタイプの人間だと思います。それぐらい熱のこもった投球をして、試合の流れを持ってこられることができればいい」

 もちろん、いつも熱くなるわけではない。場面に応じて感情をコントロールする。大学1年までは、がむしゃらに投げていたというが、経験を積むにしたがいスタイルは変化した。試合序盤は淡々と自分を見失わないように投げて試合をつくり、ここぞの場面では闘志全開で打者に向かっていった。

 勝敗を分けるシーンで雄叫びを上げて抑えることにより、敵を圧倒して流れを引き込む。大観衆の甲子園が沸くことは想像するだけでも武者震いする。「基本は冷静に投げるタイプですが、決め球であったり、気持ちを入れないと球に力が伝わらない場面もある」と、プロの世界でもスタイルを変えるつもりはない。

 「まずは1年間、ケガをしないように。プロのレベルはプレーする中でわかってくると思うので力を出しながら対応していきたい」。甲子園のマウンドで「吠える」ためにも、まずは開幕1軍を目指す。(巻木 周平)

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