清宮 大打者への道語る1「メジャーでホームラン王を獲る」

[ 2018年1月1日 05:30 ]

ファンに向けて年賀状を差し出す清宮
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 2018年。高校通算最多とされる111本塁打をマークした日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)がプロの門を叩く。同じ日本ハムに在籍した大谷翔平投手(23)が大リーグのエンゼルスに移籍。同じように将来的にメジャー挑戦を目指すスラッガーは「メジャーで本塁打王」という超ビッグな夢を抱くなど、大打者への「道」を熱く語った。 (聞き手・東尾 洋樹)

 「あけましておめでとうございます」

 ――いよいよ、プロ野球選手としての1年が始まる。

 「できることなら、ずっと1軍にいて、チームの日本一に貢献するということが自分の中にあります。栗山監督も、“年齢関係なく、力になれるやつの力を借りていく”とおっしゃっているので、日本一を目指していますし、勝ってなんぼなので、そこを大事にしたい」

 ――大谷選手と入れ替わりでの入団。その大谷選手はエンゼルスに移籍した。

 「自分も(中学3年時に)アナハイムに行ったことがあって、凄いきれいな球場でエントランスとか特徴的なので、あそこで入団会見をしていて、“あー、行ったことある場所だ”と。同じチームでそういう方がいたというのは、本当に道しるべじゃないですけど、目指しやすい目標が近くにあると思った。自分もいずれはああいう感じで入団会見して、ということになれればという思いが凄くありました」

 ――大谷選手のプレーは見ていたか。

 「もちろんです。ワンプレー、ワンプレー、格好いいというか、二刀流をやるにあたって、いろんなことを言われて、本人も課題にぶつかることとか、いくつかあったと思う。それでも自分の信念を曲げないというか、有言実行じゃないですけど、どんなことがあっても、自分のスタイルを貫き通す姿が素晴らしいなと思っていました」

 ――メジャーはいつからの夢か。

 「初めてメジャーリーグを見に行ったのは小6の時にリトルリーグの遠征でアメリカに行っていて、その時に初めて見てからですね。リトルの世界大会(※1)にも行って、それが大きかった。身をもって本場のベースボールを体感できたことが一番ですね」

 ――初めて見たメジャーの試合は。

 「小さいときには(日本で)行っているんです。東京ドームで松井さんがやっていたじゃないですか、開幕戦(※2)で」

 ――メジャーで凄いなと思った選手は。

 「いやー、いすぎて(笑い)。バリー・ボンズ(※3)は凄いなと思います。(自身と)打ち方はちょっと違うかなと思うんですけど、やっぱり凄い」

 ――日本人選手がメジャーで本塁打王になるのは日本人の夢。

 「自分の夢でもあります、メジャーでホームラン王を獲るというのは。それは今年もスタントン(※4)が凄かったですし、やっぱりあれくらい規格外じゃないとやっていけないのは分かっているんです。それでも日本人ですし、技術もある。ああいう人たち(メジャーの強打者)に劣らないくらいのパワーをつけて戦っていきたいという気持ちがあるので、目指したいと思っています」

 (※1)12年8月にリトルリーグ世界選手権(米ペンシルベニア州)に出場。東京北砂リトルの主砲兼エースとして活躍し、世界一に貢献。米メディアで「和製ベーブ・ルース」と騒がれる。

 (※2)04年にヤンキースがデビルレイズ(現レイズ)との開幕戦を東京ドームで実施。凱旋試合となった松井は2連戦にいずれも「2番・左翼」で先発出場し、2戦目に本塁打を放った。

 (※3)メジャー歴代1位の通算762本塁打を誇る左の強打者。ジャイアンツ時代の01年にはシーズン最多の73本塁打をマークした。

 (※4)17年、マーリンズで自己最多の59本塁打を放ち、ナ・リーグの本塁打王に輝く。オフにトレードでヤンキースに移籍。

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