オリ吉田正 腰痛でもフルスイング変えない「自分が一番分かっている」

[ 2018年1月1日 05:30 ]

3年目の今季へ「頂」を目標に掲げた吉田正
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 オリックスの吉田正尚外野手(24)が新年の抱負を語った。「タイトル争いをしてチームを勝たせる選手にならないと、トップチームには呼ばれない」。2年連続で腰痛に悩まされ雪辱を期す今季3年目は、27歳で迎える20年東京五輪出場への足掛かりとなる。

 腰痛は、フルスイングの代償だという声も伝わるが変えるつもりはない。「前触れもなく痛みが…。“何でだ!”という気持ち。寝ていても“野球選手じゃねえな”って。強く振るのが腰に影響している感覚はなかった。自分のスイングは自分が一番分かっている」

 小2で野球を始め、両親から贈られたマスコットバットは1キロ。「重てえって思いながらガンガン振っていました」。現在のバットが900〜910グラムで、異例の重量だと分かる。ずっとこだわってきたフルスイングを今さら変えられない。

 昨年11月に腰椎椎間板ヘルニアの除去手術を受け、経過は良好。体幹強化で再発防止に務めている。年明けに糸井(神)、柳田(ソ)とのグアムでの合同自主トレで肉体強化に励む。その糸井から“怪物級”と評されることも発奮材料だ。

 「糸井さんが評価してくれている。今季は規定打席に到達してタイトル争いをする」

 青学大4年だった15年ユニバーシアード大会では大学日本代表で主に4番を務めて優勝に貢献。1964年以来56年ぶり東京五輪に気持ちも高ぶる。

 「年齢的にも良い時期。出たい気持ちは正直ある。同じ左打ちの外野手には、筒香さんや良い選手が多いけど…。金メダルを取るチームの、一つのピースになりたい」

 現12球団で最も遠ざかっている96年以来のリーグ優勝へ。そして2年後の侍ジャパンの世界一へ。吉田正のフルスイングがその中心にいるはずだ。(湯澤 涼)

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2018年1月1日のニュース