阪神・岩貞 熊本復興のためにも…来季はキャリアハイ11勝以上

[ 2017年12月28日 05:30 ]

熊本県庁で義援金を寄付する岩貞(左)と小野副知事
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 阪神・岩貞祐太投手(26)が27日、熊本県庁を訪問し、昨年4月16日に発生した熊本地震の復興支援として義援金を贈呈。5勝に終わった今季からの巻き返しへ、来季はキャリアハイの成績を残し、故郷の復興に、さらに貢献することを誓った。

 「なかなか勝ち星が増えず、自分自身も苦しかった。熊本のために頑張ろうと言っている中、結果が出ない二重のきつさもありましたけど、そういうきつい時に熊本のために頑張ろうという思いが、自分を一押し、二押ししてくれた」

 今季から1勝につき10万円の義援金、1奪三振につき益城町の少年野球チームに軟球1ダースの寄贈を決めており、県庁では5勝分の50万円を小野泰輔副知事に手渡した。それでも「去年に比べたら勝ち星は半分」と、にじませた悔しさは偽らざる本音だった。

 「毎年、それ(キャリアハイ)を思って自主トレをやってシーズンを迎えている。18年シーズン、勝ち星もそうですし、イニングも、奪三振数もベストの数字が出せるように」

 狙うは、昨年の自己最多10勝を上回る11勝以上の白星量産。完全復活する姿も、県民に届ける覚悟だ。

 義援金贈呈後は益城中学校に足を運び少年野球4チームに自身がデザインした箱に入った軟球を寄贈。少年から来年7月14日に熊本・藤崎台県営野球場で開催される球宴に「出て!」という声も飛んだ。

 「チームのため、自分のため、熊本のために全力で勝ち星を積み重ねて、優勝して良い報告ができるように頑張りたい」。最高、最大の恩返しで故郷を活気付ける。(遠藤 礼)

 ≪復興支援思案中≫岩貞は、来季以降の復興支援について思案中であることを明かした。「内容は分からないですけど(勝ち星や奪三振数に応じた)こういう活動は継続していく。義援金は熊本に集まって来ているみたいなので、益城町の方に、地元の声を聞いて。何か形は変わるかもしれないですけど」。熊本地震で甚大な被害を受けた益城町は実家からも近く、親類や知人も被災した。「必要なものは変わってくる。つながりもあるので」と益城町の関係者とも連絡を取り合い、必要とされる支援物資などを寄贈していく。

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2017年12月28日のニュース