千賀「不思議な感覚」入団時の46倍!球団初育成出身年俸1億円突破

[ 2017年12月22日 05:30 ]

年俸1億円超えに「1ダホー」と笑顔の千賀
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 ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が21日、ヤフオクドームで契約更改交渉に臨み、6000万円増の年俸1億2500万円でサインした。自己最多の13勝(4敗)を挙げ、勝率1位で初のタイトルを獲得。育成出身の1億円突破は山口鉄(巨人)、西野(ロッテ)に続き3人目で、球団初となった。

 「凄い不思議な感覚。まだ(来年)1月の(給料)明細を見てみないと分からない」。実感が湧かないのも無理はない。2010年に育成ドラフト4位で入団した際の年俸はわずか270万円だったが、8年目の来季は約46倍になる。愛知の県立校・蒲郡出身。甲子園出場もなく、高校時代は無名だった。プロで才能が開花。落差の大きい「お化けフォーク」を武器に、大出世を果たした24歳の右腕は「田舎もんの高校生をプロ野球選手にしてくれて、コーチや裏方さんに感謝しないといけない」と話した。

 プロ7年目の今季は3月のWBCに出場し、初めて日の丸を背負った。しかも、日本勢で唯一ベストナインに選ばれる大活躍。ソフトバンクでも2年ぶりの日本一に輝き「本当に幸せ者」と実感を込める。ただ、シーズン中は背中の痛みに悩まされただけに「体を鍛えないといけない」と全身を強化する。

 来季の目標には最多勝ではなく、最優秀防御率のタイトルを掲げた。その理由は「最多勝はチームが強いので“だよね”ってなる」。チーム力に頼らず、自らの力で試合を支配する。狙うは1点台。「打者を圧倒したい」と高みを見据えた。

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2017年12月22日のニュース