中日・京田 盗塁なら…“日本最速男”桐生より速い「負けないですよ」

[ 2017年12月21日 05:30 ]

日本プロスポーツ大賞をチームで受賞したソフトバンク・内川(中央)と新人賞の中日・京田(左)、殊勲賞の佐藤琢磨                       
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 「第50回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞」の授賞式が20日、都内のホテルで行われ、今季セ・リーグ新人王に輝いた中日・京田陽太内野手(23)が最高新人賞を受賞した。球界のスピードスターは陸上男子100メートルで日本新記録の9秒98をマークした桐生祥秀(22=東洋大)にも負けないと宣言。2年目の来季は40盗塁でタイトル奪取を狙う。また大賞にはソフトバンクが選ばれた。

 他種目のきらびやかなアスリートとともに京田は壇上に上がった。各競技から選ばれた15人の新人賞の中で「最高新人賞」を受賞。「いろいろな方に来年は勝負、2年目のジンクスと言われる。来年は年男。楽しみな一年と思っています」。自ら「楽しみ」と豪語した2年目は、日本最速男にも負けない快足で暴れまくるつもりだ。

 授賞式に先立って、昼には名古屋市内で「中部報道展」にゲストとして出席。自然災害や政治などさまざまな写真が展示されている中で、京田が目を奪われたのが1歳年下の桐生の勇姿だった。今年9月に日本人初の9秒台となる9秒98をマーク。50メートル5秒9を誇る京田は「トラックだったら別」と敬意を示しつつ、「盗塁なら僕の方が速い。負けないですよ。(投手との)駆け引きもあるし、スライディングもある」と対抗心を燃やした。

 今季は23盗塁で「盗塁だけは自信をつかめた。今獲れる一番近いタイトルは盗塁王」。セは35盗塁で田中(広島)が戴冠。京田は「40個近く」と田中を上回る数字を挙げ、来季のタイトル奪取に意欲を見せた。確かにトラックの直線なら桐生にかなわないが「盗塁は足が速いだけじゃできない」。今オフは動画投稿サイト「YouTube」で先輩の荒木や元阪神・赤星(スポニチ本紙評論家)らの映像を見て研究を重ねている。

 授賞式では今年5月にインディ500を制したモータースポーツ界の日本最速男・佐藤琢磨とも顔を合わせた。「とてもいい表情をしていて、自分に自信がある証だと思った。僕も自信に満ちあふれた選手になりたい」。その自信の源は、足。来季もグラウンドを所狭しと疾走する。

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