巨人・陽岱鋼 現状維持3億円 来季は1番フル出場誓う

[ 2017年12月19日 05:30 ]

現状維持の年俸3億円でサインした陽岱鋼
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 来季は不動のリードオフマンだ。巨人・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)が東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。今季年俸1億6000万円とみられていたが、実際は3億円で、今回は現状維持でサイン。「やっぱり1番でいきたいね。1番を目指したい。来年は全試合できるようにしたい」と目標を掲げた。

 どんな質問にも答える。台湾スーパースターがオーラを醸し出した。FA移籍1年目の今季は4盗塁。13年は47盗塁で盗塁王に輝いただけに、「盗塁数が寂しかった」との質問に「寂しいね。僕も寂しい」と笑った。仲がいい坂本勇が今季14盗塁で「勇人と10差だったので、来年は僕がそうしたい。チームトップになりたい」と突然の「宣戦布告」で会見場を和ませた。現時点で2人は通算138盗塁で並んでいる。

 その快足を最も生かせる打順が1番だ。今季は下半身のコンディション不良で1軍昇格が6月と出遅れ、87試合の出場に終わった。「来年、いい野球ができるように全部強化する。リーグ優勝、日本一を目指す」。今季の1番起用は59試合だったが、同打順での出塁率は・352でチームトップ。来季は1番で、13年以来5年ぶりの全試合出場を目指す。

 中日から今季本塁打王で「守っていて恐怖を感じる打者だった」というゲレーロも加わり、外野の層も厚くなる。毎年目標に掲げる自身初の打率3割にも「難しいね、3割…」と笑い、「壁は高いけど、成長しないといけない。達成したい」。19日に台湾へ帰国し、1月中旬に再来日する。移籍2年目の来季は打って、走って躍動する。 (神田 佑)

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2017年12月19日のニュース