申告敬遠 日本でも来季から導入の見通し プロは来年1月に最終判断

[ 2017年12月19日 08:00 ]

5月21日にはヤクルト―阪神戦(神宮)でヤクルト・ルーキの敬遠球が暴投となり決勝点になったシーンも
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 守備側が意思表示をすることで1球も投げずに四球となる申告制の敬遠が、日本球界でも来シーズンから導入される見通しであることが18日、分かった。プロ、アマの統一ルールとして規則化される見込み。適用は各団体に委ねられ、プロ側は来年1月の規則委員会で、最終的に判断する。

 「申告敬遠」は、試合時間短縮などを目的に大リーグが今季から導入。ベンチが敬遠を申告することで、投手がボール球を4球投げずとも打者は四球となる。一方でプロ野球では過去の敬遠の際、試合の行方を左右する展開となったことが数多くあり、ドラマ性が損なわれる可能性があるなどと議論が続けられてきた。

 90年にはクロマティ(巨人)、99年には新庄(阪神)が敬遠球を打ってサヨナラ打。今年5月21日のヤクルト―阪神戦(神宮)では、7回2死二、三塁の場面でヤクルト・ルーキの敬遠球が暴投となり決勝点となった。申告敬遠が導入されればこれらのシーンは見られなくなるが、試合時間短縮など国際的な流れに対応した形となる。

 プロ野球が来季から適用するかは、球団や選手、日本プロ野球選手会などから広く意見を集め、「(最終的に)規則委員会で話し合う」(球界関係者)予定となっている。

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