楽天 2人目のオコエ獲り 今季3A24発、来週中にも合意へ

[ 2017年12月15日 06:45 ]

ドジャース傘下3Aのオコエ・ディクソン
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 アッと驚く「オコエ」獲りだ!楽天がドジャース傘下3Aオクラホマシティーのオコエ・ディクソン外野手(27)の獲得に動いていることが14日、分かった。

 早ければ来週中にも合意に達する。今年9月に左肩を亜脱臼した影響もあって、来季の開幕には間に合わない見込みだが、強打の右打者として優勝するための「ピース」となる。

 決してギャグではない。東日本大震災で大きな被害を受けた東北全土に勇気と歓喜を与えた13年の日本一から4年。来季、5年ぶりの優勝を奪還するため、楽天が2人目の「オコエ獲り」に動いていることが判明した。

 「オコエ」といっても瑠偉ではない。米国出身のオコエ・ディクソンで、今年9月に念願のメジャーデビューを果たし、ジャイアンツのエース左腕バムガーナーから初安打を記録した超有望株だ。

 オコエ瑠偉と同じ右投げ右打ちで、身体能力を生かしたプレーが魅力。さらに豪快な打撃フォームも似ている。9月下旬に左肩を亜脱臼して故障者リスト入りしたが、今季3Aで打率・246ながら24本塁打、76打点をマーク。昨季は3Aで打率・328を記録し、打撃3部門で高い数字を残せる能力を持つ。

 楽天とは、もう一つ因縁がある。ディクソンは、今年3月にWBCに出場した侍ジャパンが米国での準決勝前に行った練習試合に出場。1点ビハインドの9回に守護神・松井裕から逆転サヨナラ二塁打を放っていた。

 今季の楽天は、前半戦を首位で折り返しながら後半戦で失速して3位。大きな要因が西武・菊池に11連敗を喫するなど、左投手に苦戦したことだ。Koboパーク宮城で今季最長の153・1メートル弾を放ったペゲーロを筆頭に銀次、茂木、島内ら主力の多くが左打者。右打者のウィーラー、アマダーが来季も残留するが、層を厚くすることが今オフのテーマで、左腕キラーの大砲を獲得できれば、打線の厚みも増す。

 今後は故障している左肩の状態などを慎重にチェックしクリアされれば、7人目の外国人選手として入団となる。助っ人ながら左肩の完治を優先させる方針で、復帰は来季途中の見込みだが、ディクソンは27歳と若く、球団は複数年契約も視野に入れている。

 ◆オコエ・ディクソン 1990年2月9日、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれの27歳。11年ドラフト12巡目でドジャース入りし、今年9月2日のパドレス戦でメジャーデビュー。メジャー通算7試合で7打数1安打の打率・143、0本塁打、0打点。今季3Aでは116試合で打率・246、24本塁打、76打点を挙げるなど、マイナー通算117本塁打を記録している。1メートル80、99キロ。右投げ右打ち。

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