巨人・野上「理想はエヴァンゲリオンみたいな肩」“立甲トレ”導入へ

[ 2017年12月14日 06:33 ]

立甲トレを行う巨人・野上
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 新天地エヴァンゲリオンだ!国内FA権を行使し、西武から巨人に移籍した野上が「立甲(りっこう)トレ」を行う意向を明かした。肩甲骨を立てることで可動域を広げ、故障防止とともに球速アップや切れにつなげる。

 「極端に言えば理想はエヴァンゲリオンみたいな肩。(来年)1月の自主トレでもトレーニングします」。基本のトレーニング方法は四足歩行の動物のような姿勢を取り、動物が前足で足踏みするように右手と左手を交互に動かす。動きは地味ながら日々継続することで肩甲骨の可動域は広がる。野上は直球の平均球速が140キロ台の中盤ながら高性能弾道測定器「トラックマン」では1分間に2400回転以上の数値を計測する。同僚となる菅野や楽天・則本ら球界を代表する投手に迫る数値。打者の体感速度は速いが「肩甲骨の可動域が広がれば、もっとリリースポイントを打者に近づけることができる」と効果を語る。最速は149キロで自身初の「150キロ超え」も視界に入る。

 今季は自己最多タイの11勝も、疲労がたまる夏場などフォームを崩す時期もあった。シーズンを通して肩や肘のコンディションを維持するために肩甲骨の柔軟性の向上をオフのテーマに設定。来年1月に西武時代の後輩だった高橋光らと熊本で行う合同自主トレで本格的に取り組む。

 肉体改造が成功すれば、人気SFアニメで「使徒」に立ち向かう汎用(はんよう)人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のように、G党にとって頼もしい存在になりそうだ。 (山田 忠範)

 ▼立甲 四つんばいや立った状態で、肩甲骨を立てるトレーニング。背中にはりついている肩甲骨を背面からくっきり浮き出させてキープする。肩周りの可動域が広がることで肩肘の関節にかかる負担が軽減。一般的には首こり、肩こりの緩和、女性はバストアップにつながると言われる。

 ▼新世紀エヴァンゲリオン 95年から96年にかけてテレビ放送され、後に劇場版シリーズが公開されたSFアニメ作品。大災害が起きて人口が半減した世界を舞台に、巨大な人型兵器「エヴァン ゲリオン」と謎の敵「使徒」の戦いを描く。画期的で謎めいた演出、作画クオリティーの高さなどで劇場版が異例のヒットを飛ばし、社会現象になった。「エヴァンゲ リオン」は人が乗り込むことによって操縦できる人造人間。肩の骨が背中側に飛び出したような形をしている。

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2017年12月14日のニュース